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2008/11/24
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「美しい人妻の危険な旅」 (1990年)  高原弘吉  『あるスカウトの死』

category - 土曜ワイド劇場
2008/ 11/ 24
                 
美しい人妻が夫の死の真相を探るうち、
野球界の驚くべき内幕に突き当たる。



●「美しい人妻の危険な旅・エメラルドの指輪は不倫の証!?
プロ野球スカウト殺人事件」  1990年11月24日
原作: 高原弘吉  『あるスカウトの死』 
脚本: 岡本克己
音楽: 津島利章
監督: 貞永方久
制作: 松竹
出演: 梶芽衣子、かたせ梨乃、小林稔侍、
勝野洋、池波志乃、加納竜ほか



美しい人妻の危険な旅


プロ野球イーグルズのスカウト浜田浩(小林稔侍)が伊豆へ出張に行くことになった。
妻の静子(梶芽衣子)は浜田から大切なことに遣うためということで
預金から300万円引き出したことを知らされた。


浜田は以前は野球のコーチをしていたが、
監督が辞めたときにコーチとしての職も失った。
浜田はまたコーチの仕事に戻るかもしれないと静子にいう。


だが、静子はスカウトの仕事の方が安定しているために
このままでいいのだというと、浜田は突然
「お前もオレを飼い殺しにするつもりか」と怒り出し伊豆へ向かった。


その浜田が、翌日伊豆の崖に転落して死亡した。
突然の知らせに驚いた驚いた静子は急いで伊豆へ行った。




刑事(笠井一彦)は崖に滑った跡があり浜田が
自殺したと見ていたが、静子は信じられなかった。


菊川という新人投手を巡って浜田がかつての後輩で
現在はライバル球団ジャガースのスカウト
柏木(勝野洋)に菊川を奪われ、
争奪戦に敗れていたことを静子に説明した。



美しい人妻の危険な旅



静子は浜田が宿泊したホテルに泊まり、担当の仲居香川芳江(池波志乃)から
浜田の様子について尋ねた。
芳江は夜九時頃に、浜田宛に菊川から電話があり、その後ウイスキーを
ボトルで頼んで飲み、部屋には「菊川」「直球」などと書かれた紙が破り捨てられていたという。


しかし、静子は浜田が酒もたばこも飲まないことから嘘だと思った。
そこへ柏木が静子に会いに来たと連絡が入り、静子は部屋を出て会いに行った。


静子が着くと、新聞記者の芦沢(三澤慎吾)がやってきて、浜田は柏木に殺されたようなもんだという。
浜田が狙っていた新人投手を、横から奪い取ったのが柏木だというのだ。


柏木が来て二人の中に割って入ってきた。
芦沢も菊川のことをスクープしたことで、菊川が争奪戦となり
契約金が跳ね上がったのだという。
柏木と芦沢は菊川の件でいがみあっていて
静子は夫がいた世界の裏舞台を見せられてしまった。


芦沢が帰ると、柏木は浜田との中は今聞いた通りで
結果として浜田を裏切るような形になってしまったことを静子に詫びた。




葬儀を済ませた静子は帰宅すると、遺品の中に300万円もする
エメラルドの指輪の領収証を見つけた。



美しい人妻の危険な旅

仕事が絡む品かと思い、静子は球団へ確かめに行くが
球団側では心当たりがないのだという。



静子は領収証の店へ直接確かめに行った。
従業員は浜田が一人で買いに来たことを認めると
指輪のサイズは8.5だったといい、静子のために購入したものではないことがわかった。





これ以上、調べる材料がなくなった静子は柏木に相談することにした。
静子は浜田がどこかのコーチになるつもりだったが、
それはイーグルスでないような気がしたこと
最後の別れの言葉が「お前もオレを飼い殺しにするつもりか」という
「お前が」ではなく、「お前も」という部分が気になっていることを話した。




そして、エメラルドの指輪についても調べたことも話すと
柏木はそれがもし菊川の周辺へ贈るつもりであったのなら
自分の問題でもありマズイことになるといい指輪を借りると
慌ててどこかへ行ってしまった。



その後、柏木は静子に菊川の高校時代の監督羽田野(加納竜)に
心当たりがあるか聞いたが収穫がなかったことを伝えた。
浜田が菊川に目をつけたことを柏木に教えてくれたのが羽田野だったのだ。



静子は伊東へ行き、自宅から見つけたレントゲン写真を柏木に見せた。



美しい人妻の危険な旅

柏木はそれが骨折した左手だといい、自分も同じ個所をやり引退したので
間違いがないといい、写真をもって部屋を出て行った。


もしあのレントゲン写真が菊川のものであれば
浜田はそのことを知っていたはずで、
たとえ菊川を柏木のところへ取られたとしても
ヤケ酒を飲むようなことはしないはずだと静子は考えた。




羽田野から話を聞くために静子は会いに行った。
野球の練習をしているそばでバスケットボールの選手が
利き腕の左腕を骨折し、右手で練習をしていた。


美しい人妻の危険な旅

羽田野は浜田の女関係に心当たりがないという。


その後、柏木はレントゲン写真が菊川のものではなく
菊川は骨折をしていなかったことを静子に報告する。
それを聞いた静子は明日帰って新しい人生をスタートさせる決心をした。



翌朝、新聞を見た静子は、銀馬車のホステスから
300万円のエメラルドを盗んだ犯人が逮捕された記事を読み
浜田の領収書と合致することから、警察に事情を聴くことにした。


その夜、銀馬車へ行き竹村伸子(かたせ梨乃)と会い
自分が浜田の妻であることを明かし浜田との関係を聞こうとした。



美しい人妻の危険な旅

伸子は浜田は妻が亡くなって独り身であり、
エメラルドの指輪を渡されプロポーズされたのだという。
静子は嘘だと反論するが、勤務中であることから
翌日の1時、向かいの喫茶店で話すと言われ一旦引き返した。



約束の時間、銀馬車で伸子を待つがとうとう現れず
店へ行ってみると、マスター(石倉三郎)は伸子は
突然店を辞めていたことがわかった。


美しい人妻の危険な旅

伸子の住所を強引に聞き出した静子は伸子の家を訪ねた。




あいにく伸子は出かけていて部屋で待たせてもらうと
伸子の弟が帰ってきた。
それは羽田野の学校にいた左手を怪我したバスケの選手
健太郎(伊藤彰)だった。



美しい人妻の危険な旅

静子は部屋に健太郎の賞状があったことから話を聞くと
バスケ選手の健太郎が野球の投手としても才能があることを見抜いた
浜田が彼に野球への転向を熱心に進めていることがわかった。


健太郎は両親を早く無くし姉の伸子と住んでいた。
伸子は弟がプロを目指すことに一旦は賛成したものの、
その後態度を翻しなぜか猛反対していた。


静子と健太郎が話していると帰宅途中の伸子と会った。



静子は伸子と二人きりになると浜田との関係を聞き出した。
浜田は健太郎を自分が面倒見ることに反対している伸子の許しを得ようと
酒が飲めないながらも何度も銀馬車へ通っていた。


浜田の熱意に負けた伸子は、最後は折れてその時に関係が出来てしまった。
その直後に、健太郎が左腕を骨折してしまったのだ。


静子はエメラルドの指輪が手切れ金なのだと気が付いた。
だが、伸子は愛の証だと言い張ると、その場から走り去っていった。
羽田野が来て、伸子に言い寄っていて、
その様子を陰からこっそりとみていた。




美しい人妻の危険な旅

静子はこれまでに分かったことを柏木に報告すると
健太郎を別の医者に見せるように言われた。
言われたとおりに、健太郎を別の病院へ連れていくと
健太郎も左腕は骨折ではないことが明らかになった。


静子がわざと佐藤が誤診したことを伝えると
柏木は浜田はイーグルスではない球団に
健太郎を売り込んでいてそこでコーチ復帰を目指して
浜田の本命が健太郎であり、それを隠すために
菊川を狙っているようにカモフラージュしたのだろうと言った。



美しい人妻の危険な旅

これで浜田と柏木の間に確執がなかったことがわかり
ふたりはホッと胸をなでおろした。


誤診した佐藤接骨院がなぜそんなことをしたのか探るために
柏木は佐藤(松山照夫)に会いに行った。


美しい人妻の危険な旅

なぜ偽のレントゲン写真を使って
誤診したのかを聞こうとするがのらりくらりと逃げられた。




その夜、道で芦沢がいるのを見つけた柏木は
健太郎の件にも芦沢が絡んでいると思い
怒りにまかせ力づくで芦沢の口を割らせようとした。


芦沢は柏木が一体何を興奮しているのかわからず
二人は一杯飲みながら冷静に話すことになった。



美しい人妻の危険な旅

芦沢は菊川の件は、浜田と柏木の間で争奪戦が行われていると思い
スクープしたが、ただそれだけで菊川側に頼まれたわけでもなかった。
健太郎や佐藤接骨院の件については、何も知らなく初耳だった。


芦沢は佐藤が羽田野の遠縁にあたり、野球監督をしている羽田野が
銀馬車へ何度も通っている姿を目撃されていることを柏木に話した。


銀馬車へ羽田野が行ったのは、そこに恋人の伸子が勤めていたからで、
羽田野の姉が宿泊したホテルで仲居をしていることがわかった。
その仲居が芳江だったのだ。



その頃、ホテルで大浴場から出てきた静子に仲居(高橋恵子)が話しかけていた。
彼女の話では自分が浜田の担当だったのだが、
芳江から言われて浜田の担当を代わっていたことを知った。


美しい人妻の危険な旅

仲居の話では、浜田はホテルに着くと、3時頃車で出かけて行った。
その時、芳江へ9時に帰るが、その間に菊川から電話がはいったら
そのように伝えてくれといい、夜の9時に戻ってきたということだった。
二人の会話をこっそりと芳江が盗み聞きしていた。



静子が部屋に戻ると、夕食の支度をしに芳江が入ってきた。
そこへ柏木から電話が入る。





柏木は羽田野の恋人が伸子で、姉が芳江であり姉弟の遠縁に佐藤がいて
人間関係が絡み合っていることから、芳江が勤めるホテルにいる
静子の身が危ないと思い、ホテルを今すぐ出て伊東で落ち合おうと伝えた。




しかし、静子は出発を確かめにきた芳江に
浜田はあの日3時から9時までの間誰かと会っていて
その間に菊川から電話があったらそう伝えてくれと言われていた。



もし、浜田が菊川との交渉のためにここに来たならば
自分から電話を掛けるはずだし、9時過ぎに電話があったのが
菊川というのも嘘ならば、菊川を獲得できないショックから
酒を飲んだのも芳江が嘘をついたのだと言った。



もともと浜田の部屋の担当ではなかったのをかわってもらったし、
今も自分の担当となって行動を監視していると詰め寄る。




芳江は興奮して自分を犯人のように扱いひどいというと
冷静になった静子は、浜田が会っていたのは佐藤で
他にも分かったことがあるので明日警察へ行くと話した。

美しい人妻の危険な旅


その前に、今から浜田が亡くなった場所へもう一度行ってみたいといい
部屋を出て行った。


夜の海を静子が眺めていると、芳江から知らせを受けた羽田野が来た。


羽田野は浜田が死んだときに会っていた相手だった。



浜田は、伊東へついた日に、レントゲン写真が別人のもので
羽田野がそれを使って自分を健太郎から手を引かせようとしていることを知った。


夜、羽田野と会うとそれを話し二人はもみ合っているうちに
浜田は崖から足を滑らせて転落死してしまったのだ。




羽田野は殺すつもりはなかったというが、自首をすすめても拒否してきた。
殺されるかもしれないと覚悟を決めてきた静子は
羽田野に一緒に死んでくれと海へ身を投げようとするが
柏木や刑事たちが来てこれを阻止し、羽田野は逮捕された。



翌朝、浜田が死んだ場所には静子と伸子がいた。
エメラルドの指輪を伸子が返し、静子に浜田との本当の関係を打ち明けた。




美しい人妻の危険な旅

伸子は羽田野と結婚するつもりだった。
浜田が健太郎をスカウトした時に、羽田野に相談すると反対された。
それまで伸子は賛成していたが、羽田野の意見を聞き態度を変えて反対していたのだ。



両親を失っていた伸子たちに親身に接してくれていた羽田野だったが
ある日、羽田野が健太郎を浜田に渡したくなかったのは、
自分が健太郎を使い契約金を吊り上げ大金をせしめようとしていることが分かった。


そこから、伸子の羽田野への気持ちは冷めていき
これまで熱心に通ってくれていた浜田へと向いていった。
だが、浜田は最後まで伸子には手を出さなかった。




そんな時に健太郎が事故にあい左腕を怪我してしまった。
はじめは浜田も骨折をしたと思っていて、自分が健太郎に目を付けたことで
伸子と羽田野の関係が壊れてしまったことに責任を感じていた。




美しい人妻の危険な旅

浜田はお詫びのしるしとして、伸子に指輪を贈り
妻がいないと気を持たせるようなことをしたことを謝ると
もう二度と伸子たちの前に姿を見せないといったと
静子に本当のことを話した。




美しい人妻の危険な旅

静子は返された指輪を伸子に持っていてほしいと渡し
自分が浜田に裏切られていなかったことがわかり
今度こそ自宅へと帰ることとなった。



柏木は健太郎に浜田がスカウトしたくらいの逸材なのだから
伸子と相談して決心がついたら自分のところへ来いと言った。




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80年代後半以降は作品の出来にばらつきがありますが
これはなかなか面白かったですね。



新聞記者役の三澤慎吾が印象に残りました。







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