A D M I N
topimage

2017-10

最新記事一覧  

「年上の女・禁じられた恋の炎」(1977年) 有馬頼義『葉山一色海岸』 - 2005.09.10 Sat

●「年上の女・禁じられた恋の炎」  1977年9月10日
原作: 有馬頼義   『葉山一色海岸』  ガラスの中の少女 収録
脚本: 広瀬襄、中村登
音楽: いずみたく
監督: 中村登
制作: 松竹
出演: 岸恵子、江藤潤、夏目雅子、高橋悦史、池部良、
名高達郎、高田敏江、浜田寅彦、渥美国泰ほか




年上の女 岸恵子



葉山に住む高校生の泰夫(江藤潤)が行方不明になった。
父が汚職事件に関与したため屈折した生活を送っていた。

捜査を担当した村口刑事(高橋悦史)は、泰夫の父宗光(浜田寅彦)が
8年前の汚職事件に関与して自殺をはかり
以来精神錯乱気味なのを知った。

さらに、泰夫の家の近くの大別荘に住む冴子(岸恵子)という
なぞの美人が出入りしていたことを知る。

18歳の少年と、少年が思いを寄せる年上の女との
年齢を超えた美しくもうつろな姿を描く。










葉山にある別院家で一家の失踪事件が起こった。

主人別院宗光は陸軍大佐で沖縄で戦死しており
未亡人の民子と一人息子で高校三年生の泰夫が住んでいた。
ふたりがいなくなったことは交流があった
鷹取冴子が警官に知らせたことで明るみになった。


別院家と冴子がどうやって知り合ったのかは定かでないが
近所との交流が途絶えていた別院民子の数少ない友人だった。

鷹取冴子は相撲取りの父親と、元芸者で相撲茶屋を経営していた
母との間に生まれていた。
一松という日系二世でボストンにアメリカ人の妻と息子がいる男が
天皇陛下に拝謁したという触れ込みで一気に財をなした。
日本で米国成功者の代表のような存在になったのだ。
これで設けた一松は山手の貴族邸を購入した。


一松の秘書になったことから、冴子は後に日本妻となり
一松は冴子の母にも多額の金をやっていた。
冴子は一松との間に太郎という息子をもうけている。

敗戦日本で日系二世の妾ということもあり
冴子は世間から軽く見られていた。

一方、別院宗光も陸軍大佐であり
このことが泰夫の心に屈折した感情を生ませていた。


羽振りが良かった一松だがやがては事業がうまくいかなくなり
ボストンの妻子のもとへ帰国していた。

そんな中、冴子と泰夫は男女の関係になる。
若かった泰夫は最初の夜こそぎこちなかったが
その後は冴子にも慣れていき二人の関係はそのまま続いいていた。


民子はひどく厳しい母で、外国人が嫌いだった。
彼女は戦後日本が変化しても、日本は天皇中心の国家でないといけないと考えていた。
天皇の下に仕えられるような賢い立派な若者にしようと泰夫を育てた。
天皇のために死んでいった宗光の妻のつとめであるとさえ思っていたのだ。

このような環境で育てられた泰夫と冴子の関係は当然秘めたものであった。


失踪の翌月、民子が弁護士に付き添われて出頭した。



この頃皇太子が成婚した。
皇太子ご夫婦が葉山を散歩するということで
民子はそれを一目見ようと二階の泰夫の部屋に行った。

泰夫は友人の水島礼からこっそりと
水島の父が所有しているライフルを借りていて
銃口を海岸の方に向けていた。

民子はとっさに止めなくてはいけないと思い
窓の横の台の上にあった花びんを持って
背後から泰夫の頭上に振り下ろして殺害してしまったのだ。

だが、ライフルには銃弾は込められていなかった。
泰夫が引き金を引いたとしても弾が発射されることはなかったのである。

民子は息子の死体とライフルを砂丘に埋めた。
その後は宗光が大隊長をやっていた頃の兵隊の家へ
身を寄せていたということだった。


皇太子はその後天皇になった。


//////////////////////////////////////////////////////////



原作は有馬頼義の「葉山一色海岸」で時代設定がかなり古く
まだ戦争の傷跡が色濃く出ている作品でした。
そのために戦死した父を負担に思う泰夫の気持ちなんかが
理解できませんでしたね。

ドラマでも父宗光は戦死ではなく汚職に絡んでいると変更されているので
時代に沿った形で映像化されているようです。



この有馬頼義という作家、宮家と婚姻関係を結ぶ
由緒正しき家柄だったようですが
有馬頼義はこれを嫌い、芸者と結婚する。

そのいきさつを「夕映えの中にいた」という小説に
書いているようです。


有馬頼義という人は、作家での評価とは裏腹に睡眠薬中毒で、
川端康成の死をきっかけに自殺未遂の過去もあったとかで
私生活は破滅的な人生を歩んだ人のようですね。


婦人公論の編集をしていた澤地久枝と、ともに家庭を持ちながら
不倫関係にあったようで、澤地久枝はその後会社を辞め
離婚をするはめになったとか。







土曜ワイド劇場がスタートして約2か月後に放送された。
なんかの記事で読んだのだが、最初は役者さんが出てくれなくて・・・
というような制作者側のコメントがあったのだが
私は最初の方が大物が出ていたようなイメージがあります。


今回の岸恵子をはじめ、以前もちょろっと書きましたが
初回の渥美清、山口百恵、仲代達也に加えて
岩下志麻、佐久間良子や森繁久彌とか。


逆に出演するのが遅いなぁと思った大物は
石坂浩二が1998年、渡哲也が1997年、
宇津井健が1996年、西田敏行1993年くらい。
あとは杉良太郎とかもあったか。


年上の女 夏目雅子

今回は夏目雅子も出ていておそらくは泰夫役の
江藤潤の友人役かなんかで出演したのだろうと思います。



土ワイでは1980年2月に有馬頼義の「36人の乗客」もドラマ化されています。






有馬頼義の息子は東京の水天宮で宮司をしているとのことですが
去年に日本橋へ行った時の水天宮かしら。

20160903_5.jpg


去年9月に中野京子さんの講演会へ行く途中撮影したものです。

息子が宮司になったのは、父親への反発からだったようですね。




関連記事
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

川崎フロンターレ戦 «  | BLOG TOP |  » 明日は川崎戦

お気に入り

カテゴリ

鹿島アントラーズ (261)
日本代表・サッカー (41)
雑記 (69)
ライフスタイル (682)
土曜ワイド劇場 (145)
昭和のテレビドラマ (21)
昭和の日本映画 (19)
映画(洋画) (20)
美術・展覧会レポート (61)
音楽・ライブレポート (17)
グルメ (186)
格闘技・プロレス (439)
ご案内 (2)

映画館で見た映画

ライブレポート

タグクラウド


最新記事

平日朝イチでも混雑!「怖い絵展」@上野の森美術館 Oct 21, 2017
「京都花の宿殺人事件・奥嵯峨に消えた婚約者」 (1988年)  Oct 20, 2017
「探偵事務所・奇妙な依頼人!」 (1996年) Oct 19, 2017
「十和田湖畔偽りの花嫁」 (1995年) Oct 18, 2017
「無人霊柩車」 (1998年) Oct 17, 2017
「終着駅(ターミナル)殺人事件」  (1981年)  西村京太郎のトラベルミステリー第1作 Oct 17, 2017
サイゼリアの新メニュー・ノッチョーラがメリンガータに代わって登場! Oct 14, 2017
「密室から消えた美女」 (1992年) 探偵神津恭介の殺人推理第11弾 Oct 13, 2017
「東郷青児展-抒情と美のひみつ-」@損保ジャパン日本興亜美術館 Oct 08, 2017
上野「肉の街」の和牛3種類焼肉ランチ Oct 01, 2017

管理人用リンク

他はリンク欄にまとめました

公式サイト

DREAM/ 新日本プロレス/ 鹿島アントラーズ/

国内WEBサイト

スポナビ/ GBR/ デイリー/ J’s GOAL/

海外WEBサイト

SHERDOG/ MMA NEWS/ MMA WEEKLY/ MMA-Core.com/

ランキングからブログを探す

人気blogランキング
鹿島アントラーズ

サイトマップ

カテゴリー別サイトマップへ

当ブログの人気ページ

ブログパーツ

最近のコメント

スポンサードリンク

月別アーカイブ

10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  01  12  09  08  12  02  01  12  11  10  01  01  10  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 

リンク


Powered by SEO Stats

RSSフィード

QRコード

QRコード

LINKS

このブログをリンクに追加する

  • 総合格闘技ニュースブログ NHBnews PRO
  • 日刊H.T
  • 『誇り』を継ぐもの
  • Jリーグ(J1&J2)サッカーリンク集
  • スポトラ<スポーツトラックバックセンター>
  • PLAYERS.TV
  • My Sweet Hearts(旧ブログ)
  • 管理者ページ