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2009/01/12
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・」 (1980年)  シャーロット・アームストロング 『悪の仮面』

category - 土曜ワイド劇場
2009/ 01/ 12
                 
長い間見たいと思い続けてきた「悪女の仮面」ですが
噂にたがわぬ壮絶かつ過剰なほどの熱量をもったドラマでした。


雑感などは最後に。



●「悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・」  1980年1月12日
原作: シャーロット アームストロング  『悪の仮面』  あなたならどうしますか? (創元推理文庫) 収録
脚本: 田中陽造、伊藤秀裕
音楽: スペース・サーカス
監督: 神代辰巳
制作: にっかつ
出演: いしだあゆみ、酒井和歌子、浅野温子、
山本圭、河原崎長一郎、中尾彬、宮井えりな、
石橋蓮司、絵沢萌子、坂本長利、玉井謙介ほか



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



インテリアデザイナーの鳴海(山本圭)は妻の涼子(いしだあゆみ)と箱根に旅行に来ていた。
涼子は結婚七年目で待望の妊娠をしたことがわかり幸せな気分を味わっている。




ホテルの部屋で涼子が一人で休んでいたところ突然ドアが開き見知らぬ男に襲われた。
悲鳴を聞きつけ戻ってきた鳴海は男を殴りつけ事なきを得た。



男は向かいの部屋に宿泊している山梨にある三栄不動産社長・黒川達也(石橋蓮司)と名乗り
酔って部屋を間違えたと謝って出ていった。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



帰京した鳴海はその黒川が変死したという新聞記事を読んで愕然とした。
黒川は元ボクシングの世界チャンピオンであり、殴った後も自力で歩いていたため
涼子は鳴海のせいではないと元気づけるが、自責の念から鳴海は涼子を伴って警察へ出頭する。



涼子は富士吉田市警のタツミ警部(中尾彬)に正当防衛を訴えるがそれは未亡人次第だと言われてしまう。
黒川の妻アキ(酒井和歌子)は美貌の持ち主で詫びる鳴海を責めるどころか
気にしないようにと優しい言葉をかける。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



黒川の葬儀に出席した二人は三栄不動産の共同経営者・安井(河原崎長一郎)から
ボクサー時代黒川は一度もノックアウトされたことがない頑丈な男だったことを知らされた。



アキには交通事故で半身不随になり車いす生活を送る妹ユキ(浅野温子)がいる。
地元では働き口がないためアキは東京へ出てくることを告げた。
鳴海はアパートが見つかるまでの間姉妹を自宅で住まわせることを提案し
嫌がる涼子を説得するとなんとか了承させた。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・




そして、二人が引っ越してきた。
この日から涼子は姉妹の仕掛けた罠にはまり恐怖の日々を味わうことになる…。



翌日、鳴海がアパートを探すためアキを連れ出すと不吉な予感は現実となった。
二人がいなくなるとユキは近所迷惑も考えずロックのレコードを大音量で聞きまくり
注意する涼子を敵意むき出しの眼で睨みつける。



ユキは涼子に対してだけつらく当たり、鳴海には慕う素振りを見せ始める。
アキはそんなユキの態度を済まなく思う様子を見せた。
わがままな妹に手を焼く優しい姉そのものだった。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・




涼子はアパート探しをする鳴海とアキの姿をみたという友人(宮井えりな)から
アキの後姿が男を誘っているようだと言われ不安な気持ちが頭をもたげてきた。
帰宅した涼子は車いすから落ちて倒れているユキの叫び声を聞きつき
助け起こすが早く出ていって欲しいという涼子の気持ちを見透かして暴れまくる。



その夜、アキが今日内見した荻窪のアパートを契約しようと思っているという。
すぐそばに坂道があることから車いす生活のユキに暮らしやすくないと鳴海が反対するが
いつまでも好意に甘えるわけにはいかないと決断した様子であった。


ようやく二人が出ていってくれそうになりホッとする涼子だったが
鳴海は畳みかけるようにアキに自分の会社で働かないかともちかけた。
これも固辞したが涼子はアキに執着する鳴海に対し不審を抱く。


悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



その時、涼子が大切にしているウサギのミミがアキの指をかんだ。
するとユキが絶叫しながら車いすでミミをひき殺そうとし涼子は身を挺してかばった。
指を負傷したことでアパートの契約は見送りとなる。
アキが涼子に遠慮して家を出ていこうとする素振りを見せたことで
鳴海は涼子を疎ましく思いどんどんアキに肩入れしていく。



涼子は次第に家の中で孤独感を感じるようになってきた。




大阪へ出張する鳴海に涼子はアキがアパートの契約を出来ないようにするため
わざとミミに指をかませたと話すが、鳴海は聞く耳を持たず夫婦げんかになった。
ひとりになった涼子は二人の関係が破滅に向かっていることに絶望していると
このやり取りをユキが暗い目つきで盗み見していた。


悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・





その夜、涼子は姉妹が黒川との結婚が失敗に終わり、
金があり優しい鳴海を再婚相手にしようと話し会っているのを立ち聞きしてしまった。
風で物音がしたため涼子が二人の部屋の前を離れて
音のする方へ行ってみるとバスルームに妊娠していたミミが殺されて吊るされていた!



愛するミミを失った涼子は悲しさと恐怖で大阪にいる鳴海に電話を掛けるが
アキがミミは吊るされてなかったと割って入ってきて伝えることが出来なかった。
行ってみるとさっきまでバスルームに吊るされたミミの姿は消えていて、
ウサギ小屋には死んだはずのミミがいる。



涼子にはそれがミミではなく同じように妊娠したウサギとすり替えたのだとわかった。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



二人はかわいがっていたミミを殺して涼子を絶望させ
別のウサギを用意したことで彼女が妄想に駆られていると見せかけようとしている。



涼子は帰ってきた鳴海にようやく昨日の事を告げて
姉妹がジキルとハイドのように二面性を持っていることを必死に訴えるが
鳴海はまともに取り合わない。


涼子が神経が衰弱していて自分とアキとの仲を疑い
やきもちを焼いているだけだと突っぱねた。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・




涼子は次第に自分から心が離れていきそうになる鳴海を必死につなぎとめようともがくが
そうすればそうするほど鳴海の心はアキへ移っていってしまう。



産院で定期検診を受けた後、涼子が坂道を下っているときユキが車いすで襲い掛かってきた。
驚いた涼子は体を張って車いすを止めたため二人とも無事に済んだ。
アキはユキの命を救ってくれたと感謝するが、涼子は自分を殺そうとしたのだと直感し
黒川もユキが車いすを使って殺したのではないかと推理する。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



涼子は山梨へ行きタツミそのことを伝えるがうまくあしらわれてしまい
その足で安井に会いに行った。


アキは黒川がチャンピオンになったころ結婚したが
引退をして落ちぶれてしまうとアキは離婚したがっていたという。
さらに黒川が死ぬ前に医者が死ぬところを見てしまったこと
黒川宛に病院から手紙が届き涼子のところへ転送したことを涼子に話した。




翌日、涼子は郵便が配達されるのを待ち構えていたが
その動きを察知したユキに手紙を奪い取られてしまう。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


しかし、涼子は姉妹の部屋にあった新聞から大沢医院の院長が死亡したという記事を見つけた。
安井が言っていた黒川の目の前で死んだ医者はおそらく大沢だろう。




帰ってきた鳴海はようやくアパートが見つかりそうだと涼子に告げた。
その夜、アキは涼子の紅茶に睡眠薬を混ぜて眠らせてしまうと
アキは弱い女のふりをして鳴海を誘惑するとキスを交わし一気に奪い取ろうとする。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



だが意識の混濁した涼子がベッドから這い出てきて失敗に終わる。





次の日、涼子は大沢医院を訪ね大沢夫人(絵沢萌子)から
黒川が鳴海に殴られた翌日診察を受けていたことがわかるが
一足先にアキがカルテとレントゲン写真を持ちだしていた。


大沢の診察で異常がなかったとしたら黒川の死因は
鳴海に殴られたことによるものではなくユキの犯行だとばれてしまう。



涼子はその足で、夫人を連れてタツミに事情を説明に行くが
夫人はカルテに異常がないと書かれているのを確認したわけではなく
あくまでも状況証拠にしか過ぎず決め手に欠ける。


悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


涼子は証拠となるカルテと写真をアキが処分する前に手に入れるために
急いで署を出る。



帰宅した涼子はふたりにカルテとレントゲン写真を見せろと迫った。
錯乱したユキはとうとう黒川殺しを認める。
自分のために人生を棒にふり、不幸な結婚生活を送る姉のために
車いすで黒川を襲って殺害したのだった。



涼子はユキから受け取ったカルテとレントゲン写真を確かめようとする。
ユキはそれを奪い取ると涼子の顔に向かって投げつけたため目を傷つけられてしまった。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



何も見えなくなった涼子がもがいているとユキが車いすごと体当たりしてきた。
涼子は必死で家中を逃げ回わりアキに助けを求めるが
狂ったユキをもう誰も止めることは出来ないと放置し続ける。



その言葉通りユキはどこまでも涼子を追い続けて制御不可能となってきた。


見えないながらも花瓶をふりまわし抵抗した涼子がユキを傷つけると
額から流血したユキは「殺してやる」と憎々しげにつぶやき殺意を増して向かってきた。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



家の中はいつしかあのロックが大音量で鳴り響き続けている。
部屋に逃げてドアを閉めた涼子だがユキが車いすで激しくぶつかり侵入してきた。
涼子はたまらずキッチンへ逃げていくがとうとう二人に追い詰められてしまい
逃げ場を失ってしまう。



そこへカルテと写真をフライパンで燃やしていたアキが
涼子を神経が衰弱して焼身自殺したように見せかけようと迫ってくる。


その時、涼子は大沢夫人と一緒に警察へ行ったのでもうすぐここに
警察がやってくると叫ぶ。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・




ユキは悪あがきをする涼子が口から出まかせを言っているのだという。
しかし、通りからはパトカーのサイレンが徐々に近づいてくる。
アキの表情はかわり炎が燃え上がるフライパンを持ったまま立ち尽くす。
それを見たユキは自分がやってあげるとフライパンを奪った。



すると保身を考えたアキはキッチンを出て行き
気の狂った妹が人を殺そうとしていると警察に通報する。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・




これまで淑女の仮面をかぶっていたアキがそれを脱ぎ捨て本性を現した。


これまでアキに尽くしていたユキは裏切られた瞬間
信じられない表情でアキを見つめた。


性格が歪んでいて精神的に病んでいるユキだったが
アキの幸せだけを願って彼女の意を汲んで犯行を犯してきたのだ。
ユキにとってアキは絶対的な存在だった。




悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



思わぬ裏切りにユキは顔を歪ませて姉を見つめた。



そこへ鳴海が帰ってきて涼子を助け出そうとする。





とっさにアキはユキが涼子を殺そうとしたため通報したというと
二人の目を盗んで呆然としたユキから炎があがったフライパンを奪い
ユキめがけて投げつけた。



アキは炎に包まれたユキの車いすをおすとそのまま涼子と鳴海の前を通過していった。
涼子は残酷な結末を目前として恐怖で絶叫する!



火だるまになったユキは悲鳴をあげながら車いすごと家の前の急な坂道を転がっていく--。





悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


アキはそのあとを「ユキ!」と叫びながら追い続けた。



タツミに連行されるアキは全ての罪を死んだユキに擦り付ける。


だがタツミは姉の思いを汲んだユキが黒川を殺したことで
姉妹は計画的に鳴海の家へ乗り込み涼子を追い出して
アキが妻の座を得ようとしていたことを知っていた。



自分の保身ばかり口にするアキに詳しい話は署についてから
じっくり聞こうとパトカーに押し込んだ。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



涼子は狂気と悪意に満ちた姉妹からようやく解放された。





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いしだあゆみ、酒井和歌子、浅野温子という豪華な顔合わせ。


画面からはみ出さんばかりの濃厚な演技が見もの。
悪魔のような美人姉妹がこれでもかというくらい狙った男の妻を痛めつけ
地獄のどん底に突き落とす。


はじめは、いしだあゆみと酒井和歌子の役が逆だったようですが
いしだあゆみと浅野温子のいじめっ子シスターズだったら怖すぎてシャレにならん(笑)
酒井和歌子だから悪党な姉も気品ある美しさゆえに許せるものがあるが
いしだあゆみだったらホラーそのものじゃないか。



若かりし浅野温子の怪演っぷりがこれまたお見事。


事故の影響でそうなったのかはわかりませんが、性格が歪んでいるというか
ネジが外れた狂いっぱなしの異常な妹を演じ切っている。


あのネコ系の顔を持ちつつもやることが半端なくあくどい。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


一旦火がつくと車いすでどつきまわすし、ブランコに乗ってる子供を
振り落とさんばかりに揺さぶったり、ウサギをつっつきまわして意地悪しまくる。
雨の中庭で泥んこになりながらいしだあゆみを掴みながら絶叫していたぶるところなんかサイコー。


悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・




またそんな浅野に激しく痛めつけられるいしだあゆみの熱演っぷりもスゴイ。
か細くて神経質そうないしだが、年下のいじめっ子浅野のオモチャになるのだが
さすが役を変わってほしいと申し出ただけあって痛めつけられ具合が
痛々しくもバカバカしくて面白い。




ラストのところで、自分の亭主のせいで人が死んだのではないとわかったところから
レントゲン写真をぶつけられて目にあたると


「イタぁーい」と子供のように絶叫!


さらに浅野から顔面に調味料をぶちまけられるとご覧の表情。


悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


この顔をすんなりとストーリーの一部として流すのではなく
ガッツリと静止画のように大アップで視聴者に見せてくれる。


あたし的にはここ一番のみどころでした。


神代辰巳監督、こうもってきたかー。と脱帽。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


目つぶしにあいながらも、家じゅうを逃げ回るが
そこは浅野が逃がさずにストーカーのように執拗に追いかけまわす。


ようやくキッチンにいた姉の酒井に助けを求めるも
「妹は一度火がついたら狂って誰も手が付けられない」と突き放される。


そして、火が燃え盛るフライパンを手にした酒井と浅野に包囲され
絶体絶命となるのである。


悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


「いしだあゆみ」+「火あぶり」というと同じ土曜ワイド劇場で
「火あぶりの女」という作品もありましたね。



結局、旦那が帰ってきて警察も駆けつけたことで難を逃れるのだが
今度は火だるまになった浅野が車いすで目の前を通過するときの発狂ぶりもお見事。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・


「ギャァァァーーッ!!!」って悲鳴が聞こえてきそうな表情だ。


二人に比べると酒井和歌子が易しい仮面をかぶった姉という事で
やや地味に見えてしまうが美しさに見とれてしまう。



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・・・



この三人の女優がすごかったので、姉妹の操り人形となってしまった
優柔不断で頼りない夫を演じた山本圭の存在が霞んでしまう。



今ではすっかりいい人のイメージが強くなった石橋蓮司だが
まだ爆発パーマの悪役時代でなんと元ボクサーの世界チャンピオン役で出演している。
引退後、女郎蜘蛛の酒井和歌子と結婚してからはすっかり落ちぶれてしまい
酒浸りの日々が続き離婚を迫られるという役どころだった。



酔って違う部屋の人妻を襲おうとして戻ってきた旦那に殴られて
謝るという小心者というのが笑える。


やっぱりこの時代の土曜ワイド劇場は面白い。


演じ手、スタッフの一つの作品に賭ける思いが伝わってきた。



(2019年5月25日 更新)






アメリカの女流作家シャーロット・アームストロングの
「あほうどり」(『悪の仮面』より改題)を土曜ワイド劇場で
豪華キャストによりドラマ化。


中でも美人姉妹を演じた
酒井和歌子と浅野温子の演技が見もの。

ロマンポルノ出身の神代辰巳監督が
メガホンをとり、にっかつが制作した。


●「悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・・」  1980年1月12日
原作: シャーロット アームストロング  『悪の仮面』  あなたならどうしますか? (創元推理文庫) 収録 
脚本: 田中陽造、伊藤秀裕
音楽: スペース・サーカス
監督: 神代辰巳
制作: にっかつ
出演: いしだあゆみ、酒井和歌子、浅野温子、
山本圭、河原崎長一郎、中尾彬、宮井えりな、
石橋蓮司、絵沢萌子、坂本長利、玉井謙介ほか



悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・


インテリアデザイナーの鳴海(山本圭)は、
妻の涼子(いしだあゆみ)と箱根に旅行に来ていた。

涼子は具合が悪くなったのだが、それは妊娠していたからだった。


涼子が、ホテルの部屋で休んでいたところ
元ボクサーの黒川(石橋蓮司)に襲われた。

戻って来た鳴海が黒川を殴り倒して事なきを得たが、
翌日黒川が急死する。

鳴海は自分のせいではないかと考えた。

黒川の葬儀後、黒川の美貌の妻アキ(酒井和歌子)と
半身不随で車いす生活の妹ユキ(浅野温子)を
鳴海はしばらく自宅に住まわせてやることになるが
姉妹の仕掛ける恐怖の罠にはまってしまう・・・


こちらは2015年3月にシネマヴェーラ渋谷で
「神代辰巳の世界没後20年メモリアル特集」
としても上映された。

2006年頃にもミステリーチャンネル(現・AXNミステリー)でも
放送をされていたようなので見た人も多いんじゃないかな。



夫に先立たれた美貌の未亡人酒井和歌子と
わがままで屈折した性格の妹浅野温子。
山本圭のせいで死んだと思われた石橋蓮司だったが
やがて事件の真相があきらかになると
最後に酒井和歌子の仮面がはがされ
本性がむき出しになる・・

保身のため酒井和歌子は全ての罪をきせようと
浅野温子を火だるまにしてしまい
車いすのまま坂を転げ落ちていくシーンがすごかったとか。


酒井と浅野は1984年の「女の銃」でも
後妻と先妻の娘という関係で共演しています。


映画「青春の蹉跌」や「もどり川」が有名な神代辰巳監督ですが、
土曜ワイド劇場ではこの他にも監督をつとめ
中には脚本のみで参加した作品もあります。





原作はアメリカの女性推理作家
シャーロット・アームストロングの『悪の仮面』
後に『あほうどり』と邦題が改められている。


これは「あなたならどうしますか?」という
短編集の中に収録されている。



あなたならどうしますか? (創元推理文庫)


海外ミステリーによくある侵入者モノ。

穏やかだった日常に、これまで知らなかった
人物が侵入して、恐怖に陥れ生活を破壊していく。
1982年に土ワイで放送された「銀の仮面」もそんな感じでしたね。



『悪の仮面(あほうどり)』は日本で映画化と
数度にわたりドラマ化されています。


土曜ワイドの「悪女の仮面」も大変評判がいいのですが
それに匹敵するくらい評価が高いのが
1971年に日本テレビの”火曜日の女”という枠で
放送された「喪服の訪問者」です。


10数年前にCSのチャンネルnecoで放送されたようで
その時見ていた人たちの感想が興味深かった。

原作や土ワイとはちょっとだけ設定が異なっており
夫婦は関口宏と丘みつ子が、未亡人役は団令子で
車いすの姉に大塚道子という配役でした。

銀行員の関口宏が自動車事故を起こし、その時の男が死んだことで
関口、丘みつ子夫婦は自分たちのせいかと思い
男の妻団令子とその姉大塚道子を自宅でしばらく預かるというもの。

姉妹は家を見つけて出ていってくれるものと思っていたが
そんな気配はなく、団令子は関口宏を誘惑するし、
大塚道子は丘みつ子を心理的に追い詰めていく・・・



某サイトでちらっとだけ見たのですが
大塚道子のメイクと表情が怖すぎ。
おまけに昆虫好きなのか、カマキリに注射したりして、
少ししか見れなかったけど不気味さが伝わってきます。


『喪服の訪問者』はDVD化されています。




喪服の訪問者 DVD-BOX [ 丘みつ子 ]


『火曜日の女』シリーズも面白い作品が
沢山あるのでのちの『土曜日の女』と合わせて
再放送をお願いしたい。





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