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「逆転法廷・私は殺される!」 (1982年) ライオネル・ホワイト  『ある死刑囚のファイル』 - 2009.02.06 Fri

ドラマを見て、あらすじも明確に覚えていた頃は
その後、何度も再放送されていた。


あれから年月が経ち、再放送もされなくなり、
もう一度見たいと思うドラマが多数あります。



そんな中のひとつが「逆転法廷・私は殺される!」です。


原作の方も入手がしづらくなってますし
見たいと思われる方も多いのではないでしょうか。




●「逆転法廷・私は殺される!」  1982年2月6日
原作: ライオネル・ホワイト  『ある死刑囚のファイル』
脚本: 吉田剛
音楽: 真鍋理一郎
監督: 富本壮吉
制作: 松竹
出演: 山本陽子、中山仁、江原真二郎、池波志乃、
大坂志郎、田口計、小林昭二、勝部演之ほか


逆転法廷・私は殺される



2年前に三歳になる一人息子が死んでからというもの
佐枝子(山本陽子)、和男(江原真二郎)夫婦の間は冷え切っていた。

ある日、佐枝子を狙った殺人未遂事件が発生。

和男の行動に疑いをもった佐枝子は
知り合いの弁護士岩城(中山仁)に相談した。


妻を殺そうと殺し屋を差し向けた夫、
その殺し屋を殺してしまった妻、
殺し屋殺しで殺人の容疑に問われる夫。

夫を救おうとする弁護士をだまし
夫に報復しようとする妻。


逆転法廷・私は殺される!


複雑に絡み合う愛憎劇を描いた法廷サスペンス。





ある死刑囚のファイル ライオネル・ホワイト


原作はライオネル・ホワイトの「ある死刑囚のファイル」
日本版は青木日出夫訳で角川文庫から出ています。
海外ミステリーというと創元推理文庫や早川ミステリーのイメージがありますが
こちらは角川文庫なんですね。



表紙には「The Merryweather File」と書いてありますが
「The Merriweather File」の間違いだと思います。



典型的なアメリカの都市郊外を舞台にした
平凡な中流家庭の起きた犯罪事件を
ひとりの弁護士の目を通して描いています。

すでに事件は解決してから歳月が流れていて
ハワード・イエーツという税金関係を主に扱う弁護士が
事件のあらましを語り始めます。



****************************************



ハワードは妻ローラを亡くし、二人の息子がいる。
妻が生きていた時から親しく家族ぐるみの付き合いをしている
チャールズとアンのメリーウエザー夫婦の事件が中心となります。

チャールズはこの地域でも収入が多いのだが
そういったそぶりもなくハワードたちが快く付き合える夫婦だった。
ふたりの間にはビルという息子がいたが、
2,3年前彼が3歳の時にアンが目を話した隙に外へ出ていき
チャールズが乗った車がバックした時に轢かれて死亡していた。

この話題はなるべく触れないようにした方が良いという雰囲気は
あるものの特に神経をとがらせるほどでもなかった。


そんなある日、アンがハワードに自分が殺されそうになったことを相談する。
チャールズが留守の夜、飼い犬が毒殺され、ガス栓がひねられて
危うく殺されそうになったというのだ。

アンはチャールズに心配はかけたくないので、彼にも警察にも絶対に言わないでくれと頼む。
ハワードは後から考えると、警察には言うべきだったと語るが
アンの必死な様子に約束を守るのだった。
そして、新たに用心として犬を飼うことをすすめた。


しかし、その後、チャールズの車のトランクから
ジェイク・ハーバーというならず者の死体が発見され
チャールズは逮捕された。
その後、自宅のガレージのゴミ入れから凶器の銃も見つかり
チャールズ宅で銃殺されたのも明らかになった。


アンは自宅で睡眠薬を服用して寝ていたのと
殺害現場は部屋の構造からも銃の音は耳には入らない状態だった。


夫婦は犯罪弁護士ではないハワードにチャールズの弁護を依頼した。


こういったケースの経験が全くないハワードだったがこれを引き受ける。
面会したチャールズは無実を主張するのだが、
何か隠し事があるのか口が重い。
チャールズには犯行時刻のアリバイがあった。


仲の良い夫婦だと思っていたが、チャールズにはだいぶ前から愛人がいた。
ハワードは早速ジニー・グラントに会いに行った。
ジニーはモデルで、妖しい雰囲気を持つ部屋に住んでいて
とても肉感的な容姿をしていた。


チャールズはアンの前にも妻がいて子供がないまま死んでいた。
その後アンと再婚して、チャールズとの間に待望の子どもが生まれた。
だが、アンが子どもから目を話してしまいあのような事故に遭い
妊娠中の子どもも流産して赤ちゃんが産めない体になってしまったことで
アンと離婚したがっていたのだった。



ジニーはチャールズが言う通り、その晩ずっと朝まで一緒にいたと言った。
チャールズもジニーも被害者のジェイクは知らないという。


アリバイが証明されれば無実を主張できると思っていたが
その後、ハワードやギデオン警部らの捜査で
チャールズとジニーがジェイクと親しい間柄であったことが判明した。


犯罪事件が未経験のハワードに比べ、検事側は強気だった。
ハワードはクリントン・ウエルズという犯罪事件を専門に手掛けている
友人弁護士に相談して、ホーレス・グリッツという探偵を紹介してもらった。


しかし、そんな中、チャールズの口座から多額の金が数度引き出されていて
ジェイクがチャールズを強請っていたのではないかという可能性が出てきて
チャールズの立場はどんどん悪い方へ行ってしまう。
アリバイといっても情婦の証言だ。
そのジニーも検事に取り調べを受けて、証言を取り消さなかったら
共犯として告発するというような圧力をかけられていった。
ジニーと会って確認すると、証言は覆さないといいハワードは安心するが
チャールズの有罪確定は強くなってきていた。



グリッツは窮地に陥ったチャールズの刑を少しでも軽くするために
ジェイクがアンを強請っていて、妻を救うためにやむを得ず
チャールズが殺したという芝居をうつことを提案する。


バカげた話であるが他に策がないハワードは
アンにこの提案を話す。


アンは敬虔なクリスチャンで夫婦仲が冷えていても離婚はしたくない。
なので、提案をのむ代わりにチャールズとの正式別居を要求してきた。
ハワードはアンが別居したがっていることを知り嬉しい気持ちを感じていた。
ハワードがこれらをチャールズに話すと、アンと直接会って話したいと言ってきた。


その後、チャールズは嘘の告白をすることを拒否した


いよいよ、メリーウェザー公判が始まった。
チャールズはアリバイを主張してハーバー殺しを否定し、
無罪を主張した。

チャールズがアンを喚問しないように要求したので
彼女はいちども証言台には立たなかった。


検事は被害者はチャールズ宅で殺されたという事実、
チャールズがその死体と一緒だった事実を述べ
犯行の動機と機会があったことを立証し
熱弁をふるったことからチャールズの有罪が確定した。

ジェイクが殺されてから1年2か月後にチャールズは処刑された。
ジニーは共犯罪で3年の刑期をつとめていた。



チャールズの処刑から1年以上が経過したある日
ギデオン警部が事務所にやってきた。


ギデオン警部は以前休暇で空港へ来ていた時に
ハワードとバッタリ会っていて
その頃公的にメリーウェザー事件からおりたと話していた。
しかし、満足のいく答えが出てなく
自分にとって事件はまだ終わっていないと言っていた。

しかし、今それがようやっとわかったのだと話に来たのだ。



ギデオン警部の話しは以下の通りだ。


最初に犬が毒殺され、アンが殺されそうになった日
チャールズは二千ドルでジニーに殺害を依頼した。
アンは以前、ガス自殺をはかったことがあり
完全犯罪になる予定だった。
ジニーはこれを認めたそうだ。
しかし、アンが幸運にも目を覚ましたことで
これは未遂に終わってしまった。


アンは自分を殺そうとしたのがチャールズだとわかり
ハワードにこの件を相談した際に誰にも言わないでくれと言ったのである。
自分の命が狙われているということをハワードに信じ込ませるだけでよかったのだ。
チャールズは再び自分を襲ってくる、その機会を待っていた。


チャールズは今度こそアンを始末しようと、ジェイクを殺し屋として
三千ドルの前金を払い雇う。
チャールズはアンに睡眠薬を与えて、ジェイクが侵入した時には
意識はないはずだと話しドアのマットの下に隠しているかぎのありかも教えていた。

アンを窒息死させたあとは、泥棒が入ったようにみせかけるだけだった。

チャールズが睡眠薬の服用をすすめてきたとき
アンは自分を殺そうとしてるのだと察知した。
薬を飲むふりをして、居間へ行きチャールズの銃を戸棚から取り出した。


ジェイクが着いたときは、アンが待ち構えていたのだった。

現場となった遊戯室でどのようなやり取りがあったか定かじゃないが
おそらく銃で脅して白状させジェイクを撃ち殺した。
あるいは、ジェイクが隙をみて暗に襲い掛かろうとしたので
正当防衛で銃の引き金を引いたのかもしれない。
アンはガレージに死体を引きずって車のトランクに死体を入れた。


チャールズとジニーはいつまで経ってもジェイクから連絡がないことに
不安を覚えただろうが酒場でともに過ごしてからジニーの家へ行った。

そして、朝帰宅したチャールズは眠っているアンを発見した。


ジェイクが臆病風にふかれて実行しなかったぐらいにしか考えなかった
チャールズは車で仕事へ出発した。

その時たまたま運悪くチャールズの車からジェイクの死体が見つかってしまった。

チャールズが逮捕された後、家のかぎを持っていたジニーは
アンがチャールズのけん銃をつかって殺害したのではないかと思い
自宅を捜索したが警察がその前に銃を押収していて手に入れられなかった。
最初の犬が毒殺されて、2匹目の犬がいたが吠えなかったのは
その犬がもともとジニーのものだったからだ。


チャールズは自分が妻殺しを計画して失敗していたので
アリバイ以外は積極的に話さなかったし
アンも夫が雇った殺し屋を殺しを明らかにはしたくなかった。
チャールズはアンが自分の殺意に気づいたことで
アンに助けを求めるわけにはいかなかったのだった。


おそらくアンは自己防衛からジェイクを殺したのだろうが
その罪を夫に着せて電気椅子にかけてしまったことで
巧妙に夫を殺したというわけだった。


チャールズは子供に目がなかった。
ようやっと生まれた子供が事故死した時
チャールズはアンのせいにした。
さらに流産して子供が産めなくなったことで
アンとは別れたがっていた。

一方、アンはカトリックで離婚は正しいことだとは信じていない。

事件の真相がわかり再会したギデオン警部はハワードを食事に誘う。


ハワードは妻と約束があるのでそれを断る。
ハワードの妻ローラはだいぶ前に死亡したはずだった。

実は、ハワードは3か月前にアンと再婚していたのだった。




////////////////////////////////////////


ライオネル・ホワイトは初めは犯罪が専門の新聞記者として
キャリアをスタートさせた。

それから、実話雑誌の編集長をいくつか歴任した後、
作家として一本立ちをした。

アメリカで人気のある男性向き実話雑誌「トルー」の初代編集長も
つとめていたようだ。


この経歴から、犯罪小説や、ギャング小説がほとんどだった。

スターリング・ヘイドン主演で映画化された
「闘争と死と THE KILLING」では
刑務所を出た男が一世一代の大掛かりな強盗を計画する。
競馬場の売り上げを全て盗み出すことに成功するが
思わぬところから完全犯罪のもくろみが失敗するというもの。


しかし「隣の家」という、ギャングものの失敗作もあるようだ。
その後に発表されたのが「ある死刑囚のファイル」だった。
法廷とはまったく関係のない中小企業の顧問のような
仕事ばかりだった弁護士が友人夫婦に起こった
殺人事件から初めて犯罪事件を扱う。
無実を叫びながらも処刑され事件は一応の解決をみるが
処刑後に意外な真相が明されていく。


しかし、これ妻の殺害を企てたとしても
殺し屋を殺したのは妻だった。
それを明かさないチャールズにしっくりこないものを感じている。
殺人未遂と殺人、どっちを選ぶかといったら
ふつうは未遂を告白するだろう。



ドラマを最初に見てその後に原作を読んだので
すでに殺し屋殺しが妻の犯行であることを理解したうえで読んでいたから
ことさらチャールズの口の重たさの違和感や、
話の展開のまどろっこしさを余計に感じたのかも。


もうドラマの内容を詳細に覚えてないので推測だが
ドラマでは原作の弱いところを補って
展開を早くして、その後視聴者が飽きないような
工夫が凝らされていたのではないかと思います。


ヒロインの山本陽子が自分が命を狙われている恐怖や
友人関係にあった弁護士中山仁との
微妙な関係に揺れていくさまが記憶に残っている気がします。




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