2009/02/12
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「夜に消えた妻・蒸発か誘拐か」 (1983年)  ハワード・ブラウン『夜に消える』

category - 土曜ワイド劇場
2009/ 02/ 12
                 
土曜ワイド劇場で


「蝶たちは今・・・冥土からの手紙・死者からの電話」

「大豪邸に残された嫁と姑・銀座うしの時参り殺人」


などで監督をつとめた石井輝男の作品。
地味ながら面白い内容に仕上がっていました。




●「夜に消えた妻・蒸発か誘拐か」  1983年2月12日
原作: ハワード・ブラウン  『夜に消える
脚本: 田上雄
音楽: 鏑木創
監督: 石井輝男
制作: 東通企画
出演: 林隆三、佳那晃子、柏木由紀子、小池朝雄、
戸浦六宏、河原崎建三、佐野アツ子、小野進也ほか



夜に消えた妻



広告代理店の常務取締役児玉英介(林隆三)は
妻玲子(柏木由紀子)と娘のはるみ(松本由香里)を連れて
信州へドライブに行っていた。

深夜、帰る途中、眠気を覚えた英介は車をレストランへつけた。
食事をして、数時間仮眠をとってから車を走らせ自宅に到着した。


車を降りた玲子は家へ入ったかに見えたが、そのまま忽然と姿を消した。

さらに、燐家の藤田正人(水村泰三)が何者かに頭を割られ
意識がもどらないまま死亡してしまった。


取り調べに当たった箱崎警部(小池朝雄)は、
二つの事件は関連があるとにらんでおり
英介の身辺を探っていた。



夜に消えた妻


英介には社内にイラストレーターの的場律子(佳那晃子)という愛人がいて
玲子とはうまく行っていなかった。
それが、失踪の原因とも考えられた。
箱崎は英介を犯人だと疑っている。


英介は真実を暴こうと、玲子を探すテレビ番組を作り
強引に玲子探しを呼びかけた。


集まった情報を頼りに探し回る英介。
後藤(砂塚秀夫)というタクシー運転手が
玲子らしい女性をマンションまで送ったと通報し来た。


英介がその部屋を訪ねると、そこには窪田牧子(佐野アツ子)という
厚化粧の女がいた。

数日後、その牧子も何者かに殺されてしまう。








八月も末に近い暑い夜、エイムズ・コーエルは妻レオナ、
もうすぐ三歳になる娘フィーウィーとともにメイン州にある避暑地から
ドライブを終えて帰宅するところだった。


午前二時、ようやく自宅に到着するとエイムズは
娘と荷物は自分が面倒をみようと妻を先に行かせた。
すでにレオナは車から降りて歩道を渡り
玄関口の石段を上がり始め鍵を探していた。

エイムズがフィーウィーを抱いてあとに続いた。
家には灯りがともっていたものの、レオナに話しかけても返答がない。
二階にも化粧室にもその姿はなく、レオナが持っていたバッグだけが残されていた。
僅かな間に忽然と姿を消してしまったのだ。




しかし、警察に届けるのにはまだ早い。
思いあぐねた末に、隣家のマークとサリーのフレモント夫婦の家に電話をした。
遅い時間だったがまだ灯りはついていてダイヤルを回すとサリーが出た。



エイムズはさっき旅行先から帰ってきたが、エレナの姿が見えなくて
そっちに行ってないかと聞いてみた。
夜中の二時過ぎに?と言われたが、灯りがついていたことに触れると
そこはマークの書斎だった。
書斎にも電話があるので起きていれば、休んでいたサリーよりも先に
受話器を上げたはずである。


そのことに気がついたサリーは電話をそのままにしてマークの様子を見に行ったが
今度はマークがいなくなっていた。




エイムズは結局警察に電話をかけ、彼らが到着すると
聞かれるがままこれまでのことを話した。
警察は通りの植え込みにマークが頭を殴られ
倒れているところを発見されたと教えてくれた。

レオナの失踪と関係があるのか意識の回復を待っていたが
一度も戻ることはなくそのまま死亡してしまった。




エイムズはニューヨークにあるフリーボルト・アンド・フロームという
大手の広告代理店で重役の職についていた。
社長はメキシコに行っていてしばらく帰ってこない。


エイムズは警察はあてにならないと思っていて
社長が帰ってくる前に会社を巻き込んで
レオナの大々的な捜査を始めようとする。




テレビやチラシなどを使い、レオナを見たものはいないか
会社のスタッフを使って大掛かりなキャンペーンを仕掛ける。
難色を示す監査役には女性関係のネタをちらつかせ
黙認させたりと短期戦で一気にレオナの居所を突き止めようと動く。

レオナが夜の闇に消えてからどんどんと時間は経過していく。
なかなか有力な情報にありつけずエイムズの焦りは募るばかりだが
ようやく失踪時妻が着ていた白のコートを着た女が
バッグも持たず列車に乗っていたとの情報を得てその女を追跡する。



白いコートの女はジャニス・クイルというブロンド女で
バッグは持ってなかったが、コートの下に着ていた服は妻とは違うものだった。
その他はこれといった収穫は得られなく引き返すこととなる。


事件を担当しているボックス警部に呼び出された。
あきれたことに彼はエイムズが妻を殺したのではないかと疑っている。



帰宅してフィーウィーの面倒を見ていると
「パパ、ママはどうして一緒に帰ってこなかったの?」と彼女が聞いてきた。
エイムズは「一緒に帰ってきたじゃないか。お前も見ただろ?」と答えたが
彼女は帰りは車の中が暗くてわからないという。


気になったエイムズがさらに話を進めると
三人が食事をしに入ったレストランで
レオナはひとりでトイレに行き
その間にエイムズはフィーウィーを車に乗せた。
戻ってきたレオナと思っていた女は
フィーウィーに言わせると違う人だというのだ。



深夜十二時過ぎに疲れて立ち寄ったレストラン
”インドア・イン”での出来事だった。

エイムズはハッとしてようやく妻がなぜ失踪したかが見え始めてきた。
これまで自宅に帰り自分が入る僅かな時間で姿を消したと思っていたのが
そうではなかったのだ。




エイムズはそのときの記憶を辿ってみる。
食事を済ませたあと、白のサマーコートを着たレオナは
化粧室へひとりで入っていった。
いくら化粧直しをしてるとはいえ、この日のレオナは遅かった。
するとボーイがやってきてエイムズにレオナが疲れていて
先に車に行ったと言づけに来た。
エイムズは勘定を済ますとフィーウィーを抱き上げて
雨が降る暗闇の中を駐車場へ向かい。
レオナの隣にフィーウィーをおろすとすぐに車を発車させた。
後部座席に座る二人は寝ていたので、家に着くまで会話はなかった。


その時白いコートを着てバッグを持っていなかったジャニスの存在が浮かんだ
エイムズは協力者の手を借りて、ジャニスのアパートの合鍵を盗みだすと
彼女の部屋に侵入した。
そこで見たものは、世にもすさまじい形相をした
変わり果てたジャニスの姿だった。



エイムズはすぐに部屋を飛び出さずに、何かレオナの居所がわかるものが
残されていないだろうかと部屋を物色し、レオナの白いコートを見つけた。
そこへ電話がかかってきて、レオナにマーティ・ドライという男友達が
いることがわかりジャニスの部屋にあった写真から
マーティの居所を突き止め会うことが出来た。


エイムズは銃を持ち、マーティにジャニスが殺されたことを教えてやり
脅しながら妻の失踪について彼から聞き出した。


エレナが連れ去られたことにはやはりレストラン”インドア・イン”が絡んでいた。
化粧室を出た時のことで、事故のような出来事だった。
オーナーのフレッド・インドーフがお尋ね者の
トニー・サラゾを匿っていた部屋のドアを誤って開けてしまったことが
不幸の始まりだったのだ。

彼らはジャニス・クイルを絞殺し、
レオナの代役を演じたジャニスの姿を
目撃したマーク・フレモントを殴り殺した。
このことですでに二件の殺人事件を犯している。


早くしないとレオナの命があぶない。
警察も容疑者はエイムズだと思い動き始めているようだ。


刻々と時間が過ぎる中、エイムズはレオナを救い出そうと
犯人達に立ち向かっていくがーーー。




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原作はハワード・ブラウンの「夜に消える」 (THIN AIR)1954年作です。

「血の栄光」などの探偵ポール・パインシリーズで人気がある
作家のジョン・エヴァンズがハワード・ブラウン名義で発表した作品です。

ドラマとは違い、社内不倫はなく
妻との関係にも問題はありません。

多分ドラマでは主人公が不倫をしていることで
妻失踪の容疑が濃くなる必然性や
ロマンスの要素を加えたかったので
ドラマオリジナルの不倫を加えたのかなと思います。




見たのはかなり前になるのであくまでも記憶ですが
エンディングが音楽外国語でそれが印象に残ったのを覚えています。
一瞬にして妻が姿を消した謎と
不倫の恋のはかなさがそのエンディング曲とミックスされ
より記憶に残ったのではないかな。



昔のことなので、合っているかどうか
すごく自信があるわけではないですが
そんな曖昧な記憶が残っています。




林隆三と小池朝雄というとTBSのドラマ「野生の証明」が思い出される。
今回は主人公は犯人ではないのですが
「野生の証明」でも容疑者と刑事だった。

しかも、最初の頃は、刑事役の小池朝雄が登場して
視聴者に語りかける形でドラマはスタートするんですよね。
コロンボの吹き替えが小池朝雄だったから
もうその姿がコロンボそのもので
ドラマのほうも映画よりも面白くて一気に見てしまった。


こちらも時間が出来たときにブログに書いてみたいなと思っています。



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