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2009/06/05
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の事故・国道20号線殺人トリック」 (1982年)

category - 土曜ワイド劇場
2009/ 06/ 05
                 
●「松本清張の”事故”国道20号線殺人トリック」  1982年6月5日
原作: 松本清張  『事故
脚本: 猪又憲吾
音楽: 津島利章
監督: 富本壮吉
制作: 大映テレビ
出演: 松原智恵子、山口崇、宮下順子、
植木等、仲谷昇、伊佐山ひろ子、中尾彬ほか



松本清張の事故・国道20号線殺人トリック




深夜、東京の会社員山西省三(仲谷昇)宅に居眠り運転のトラックが豪快に突っ込んだ。
省三は香港へ出張で家には妻の勝子(松原智恵子)がいたが
幸い怪我もなく無事に済んだ。



松本清張の事故・国道20号線殺人トリック



その二週間後、山梨県下で二つの殺人事件が発生した。
ひとつは小淵沢付近でその運転手・小宮(河原裕昌)の死体が見つかり、
同日の午後には甲府で浜田久子(宮下順子)の死体も発見された。
事件を担当した甲府署の捜査係長・彩田(植木等)は
甲府の現場で足袋のコハゼを拾った。


松本清張の事故・国道20号線殺人トリック



一見、何の関係もなさそうに見えた民家への突撃事故と二つの殺人事件は
裏でつながっていたことがわかった。





それを解くため、五か月前に遡り話が進められる。




東京に住む山西勝子は、夫・省三の行動に疑問を持ち
呉興信所へ素行調査を依頼した。



さっそく所長の田中幸雄(山口崇)が依頼人の勝子と会った。
田中は勝子の美貌と金に目がくらみ、自ら調査を担当することにした。


羽振りがよさそうに見える呉興信所だが内情は火の車だった。
女関係も派手で妻と別居しながらも、事務所の事務員・加藤初子(伊佐山ひろ子)とも
肉体関係を結んでいる。


松本清張の事故・国道20号線殺人トリック


ベテランの田中はすぐに省三の女関係を掴み
宿泊先のホテルへ勝子を呼び寄せた。
夫の不倫が確実となった勝子は動揺し
田中の誘いに乗り関係を持ってしまう。


省三と見合い結婚したものの相手にされない日々が続き
初めて夫以外の男と関係を持った勝子は
田中の苦しい台所事情を知り資金を援助しのめり込んでいく。


そんな勝子に今度は省三が疑惑を持ちはじめた。
省三は偶然にも田中に勝子の素行調査を依頼に行く。


松本清張の事故・国道20号線殺人トリック



はじめは断ろうと考えた田中だが、別の事務所に行かれる危険を防ぐため
省三の依頼を引き受けた。




田中はうだつの上がらないフリーの調査員・浜田久子に
この件を担当させることにした。


のろまなで無能な久子を自分の意のままに操れると軽く考えた田中だったが
これがとんでもない見込み違いだった。

松本清張の事故・国道20号線殺人トリック




久子の粘り強いというよりも執念深い性格は、田中の予想に反して
順調に勝子が浮気をしているという証拠を集めはじめる。


彼女の勝子にしぶとく食らいつくような調査は、
やがて勝子と田中を破滅へと向かわせていく。










連続殺人の発端となる民家への大型トラックの飛び込みシーンは
聖蹟桜ヶ丘の高級住宅地で撮影された。


ロケセットの邸宅は美術スタッフが五百万円かけて建てたもの。
建物自体はカメラに映る部分だけだが、トラックが激突する
門、扉、塀、玄関まではきちんと作り上げた。



失敗が許されない撮影は運転するスタントマンをはじめ
スタッフ一同が大緊張したとのこと。

四トントラックが時速八十キロで激突するという大迫力だった。










ドラマはわかりやすいキャスティング。


夫に裏切られこれまで夫以外の男を知らなかった楚々とした人妻に松原智恵子、
調子が良くてうぬぼれ屋で、女の扱いに長けている興信所の所長に山口崇、
生真面目で頑固な調査員に宮下順子というもの。


それぞれの個性が生かされた演出がされていてよかった。



大部分がこの三人の絡み合いで、そこに妻を裏切る夫・仲谷昇が厭らしい味を添えている。
地方の刑事植木等の語りで話しはすすんでいく。


河原さぶが河原裕昌名義で出演しています。



※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」






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