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2009/07/19
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「青いカラス連続殺人」 (1986年)  土屋隆夫 『盲目の鴉』

category - 土曜ワイド劇場
2009/ 07/ 19
                 
大手拓次の詩の一節「青い鴉(カラス)」で結ばれた
三つの死のなぞを、千草検事が追う。




●「千草検事シリーズ、
青いカラス連続殺人・女の肌を焼く恨みの炎!」  1986年7月19日
原作: 土屋隆夫  『盲目の鴉
脚本: 国弘威雄、井上芳夫
監督: 井上芳夫
制作: 大映テレビ
出演: 片岡孝夫、浅茅陽子、林寛子、
藤岡琢也、清水章吾、宮内順子ほか





検事の千草泰輔(片岡孝夫)の事務所に刑事の大川雄策(藤岡琢也)が来た。
青山のスナック・ホメロスで雑誌記者の水戸大悟が
注文した珈琲に青酸カリを入れられて殺されるという事件が発生したのだ。



青いカラス連続殺人


スナックに水戸宛の電話がかかり彼が「青いカラス」という言葉を口にしていたことがわかった。
千草は去年群馬県磯部温泉にある、
大手拓次の詩碑の前で焼身自殺を遂げた月村早苗の事件を思い出した。
そこには大江拓次の詩の一節「青い鴉」が刻まれていることから
千草は二つの事件に関連性があるのではないかと疑った。




大川と入れ替わるように吉野奈穂子(林寛子)という若い女性が入ってきて
千草の友人で文芸評論家の真木英介(船戸順)が失踪したと相談に来た。
真木は大手拓次についての続編を書く予定になっていて
奈穂子は担当の編集員だった。



次回作では大手拓次と北原白秋のつながりについて書く予定で
それについて週刊誌の伝言板で読者に情報提供を求めたところ
長野県北佐久郡に住む日高志乃から自分の母が
北原白秋のところで手伝いしていたという手紙が届き
真木は志乃のところへ会いに行ったまま行方が分からなくなっていた。


青いカラス連続殺人

ところが調べてみると、志乃はすでに去年八月に死亡しており
何者かが志乃の名を語り真木を小諸に呼び出したらしい。
翌週、千草と奈穂子は真木を探すために信州へ行ったが
季節はずれで目撃者が見つかると思ったが聞き込みは無駄足に終わる。


しかし、移動の途中地元の小学生三人が布引観音の藪の中から拾った
ビニール袋の中から真木のネームの入った上着と切断された小指が出てきた。


大川は千草に水戸の遺品から真木が写った小諸で撮影した写真が発見され
これまで無関係だと思った真木と大川につながりが出てきた。
水戸の持っていた36枚撮りのフィルムには最後の二枚がなく
そこに日高志乃を名乗って真木を呼び出した女が写っていたと推測された。


大川と野本はホメロスへ行きウェイトレスのレイコから水戸に珈琲を運ぶ途中
カーリーヘアにサングラスを掛けた女から時間を聞かれカップから一時目を離したことを聞き
その時にカーリーヘアの女がカップに毒物を入れたのではないかとみた。
だがそれ以外の特徴はわからず女の身元を割り出すのは困難に思えた。



その後、真木の死体が北佐久郡で発見された。
睡眠薬を飲まされた後に絞殺され、死後小指を切断されたことがわかった。
千草はおそらく犯人は真木を殺した証拠として小指を切り取ったのだろう。
真木の殺害推定日には、小諸署は事件が多発しており
サイレンの音に怯えた犯人はビニール袋を置き去りにして逃げたのだろうと千草は推理した。



真木は女関係が盛んで、奈穂子とも特別な関係を結んでいた。
奈穂子は真木の両親や妹にも会ったことがあるが
だからといって真木は奈穂子と結婚するつもりはない。
彼は派手な女性関係を仕事のコヤシにしているだけだった。



真木の身元確認へ行った千草は、真木の妹のユウコと対面したが
彼女は女関係の激しい兄を死んだ今も激しく恨み続けている。




千草と大川は真木と水戸が同じ犯人に殺されたとみていた。
志乃の名を語ったことからも犯人は女だと思われた。
真木の家の捜査がされることになり、奈穂子も千草と一緒に来た。
ユウコは兄の死は自業自得だといい、再会した奈穂子にも冷たい言葉を放った。




その帰り千草は奈穂子を、生前真木も訪れていた西麻布のクラブへ連れていった。
店には千草と真木の共通の友人・中西(清水章吾)も飲みに来ていて
真木は女を知っていてそれを自分の仕事にうまく活かしていたことを評価した。


青いカラス連続殺人

クラブ加代子のママ(浅茅陽子)は、作詞の才能がありレコード会社から仕事を依頼されていた。
彼女は真木が扱っていた大手拓次についても詳しい。



翌日、奈穂子は真木の本のあとがきに月村早苗から
情報提供を受けていたことが記載されていることを千草に伝えに来た。
ここにきてようやく真木と早苗がつながった。




さっそく大川と野本は月村早苗が勤めていた伊東の若草保育園へ行った。
そこで早苗が夏でも長袖で親善旅行でも温泉にも一緒に入らず、
肌を見せることを極端に嫌がっていたという情報を得た。



大川たちは早苗の保証人になっていた浦辺トメノの家へ向かう。


そこで月村早苗は養女に出され元の姓が森田であり
母親と姉がいることがわかった。

早苗は幼いころ、姉とふざけ合っているときに
はずみで姉から塩酸をかけられ背中と腕に
酷い傷跡が残ってしまい結婚も早くから諦めていたという。


トメノの家の仏壇には早苗の養母民子が死んだときに
形見として早苗が置いていった大手拓次の詩集があった。
民子は看護婦をしていた時に大手拓次と恋に落ちた。
拓次が亡くなったあと民子に蔵書などが送られ詩集はそのひとつだった。


青いカラス連続殺人

真木の背広のポケットから早苗の筆跡の拓次の詩が書かれた紙が出てきた。




千草は森田母娘の家を訪ねた。
森田香世の正体はクラブ加代子のママであり
思いもしなかった展開に千草は動揺した。
母のイネ(宮内順子)は車いす生活で
千草は早苗が自殺したことを知らせるが
イネも香世も早苗にはこの二十年ほとんど会っておらず
自殺の原因も心当たりがないということだった。



青いカラス連続殺人



真木の事件が未解決のままだったが奈穂子が
パリへ発つことになったと千草に挨拶をしにきた。
彼女は真木が亡くなり、愛人関係にあった真木から
いつしか千草に気持ちが傾いていったことを告げ
自分も真木と同じエゴイストなのだと言い残し去って行った。


青いカラス連続殺人

野本の調べで水戸がクラブ加代子を頻繁に訪れていることがわかり
香世と水戸のつながりが確認できた。


千草は大川と野本と一緒にクラブ加代子へ行き香世から事情を聴くことにして
香世の取り調べを警察でやらなくて済むように配慮した。
予め香世のアリバイを調べたところ、真木が殺されたとみられる一月二十九日前後は
軽井沢にいて小諸へ行くことは可能だが、水戸が殺された二月二十三日は
軽井沢にいた香世が東京での犯行が不可能とみられた。


大川は香世に二月二十三日のアリバイを確認した。
その日は香世はレコード会社の専務に頼まれて専務の別荘で
詩を書くために缶詰めになっていた。
専務の娘フミコが軽井沢の別荘に電話を掛けていて
彼女のアリバイは確かなものになった。



だが、二つの殺しは自殺した早苗の復讐を香世がしたと見た千草は
電話にトリックがあるのではないかと疑った。
それが転送電話でないかと考えたが、野本は転送サービスが
申し込まれていないことを確認した。




千草宛にユウコから真木が実家に来た時に忘れていった手帳が送られてきた。


中を見ると、ひとりの女との恋愛日記だった。


真木は愛し合っても絶対に肌を見せない女にうぶなものを感じていたが
ある日ついに一線を越え、体の傷跡をみてしまいバケモノと罵り女と別れた。
二人が別れた晩、女は姉の家へ駆けこんだことも綴られている。


女は間違いなく月村早苗で、早苗とは最近会っていないといった
香世は嘘をついていたことが確定的となった。
香世の家へ早苗を送っていったことから、早苗がつき合っていた相手が
真木であることも知っていたはずだ。


そして、千草はメモに書かれた軽井沢の別荘の
電話番号の頭三桁をとると東京の電話番号になることに気が付き
ダイヤルを回して確かめてみることにした。
繋がった先はクラブ加代子で香世が出た。
千草は間違え電話のフリをして受話器を置いたが
香世は相手が誰であるか気づいていた。


千草は電話のトリックを見破った。
フミコは香世の家から別荘に自分で電話を掛けた。
そばにはイネがいたという。


イネは電話の配線を抜いてフミコに電話機を渡した。
何も知らないフミコが別荘の電話番号の頭三桁を押した後
イネが話しかけフミコの気がそれたときに配線を繋いで
香世が待機していたクラブ加代子に電話がかかった。




青いカラス連続殺人


これで水戸が殺された日の香世のアリバイが崩れた。



その頃、イネが自殺をした。
早苗が死に復讐が終わり、母が亡くなったことで香世は
覚悟を決めて事件の真相を手紙に書いた。



早苗は真木と男女の関係になったが、
早苗の背中の傷跡をみた真木は非常にも早苗を捨てた。
失意のどん底へ落ちた彼女は香世の家へ行き何もかも話した。
早苗は群馬県にある大江拓次の詩碑の前で焼身自殺をしてしまい
香世は真木への復讐を誓った。




香世は日高志乃の名を語り、変装をして小諸で真木と会った。
部屋についた香世は早苗が書いた詩を見せて
自分が早苗の姉であるといい正体を明かした。


青いカラス連続殺人

その後、小諸駅で香世と真木が会っているところを撮影した
水戸が香世の体を要求してきた。
香世は水戸の要求を呑むふりをしておびき出し毒殺した。


青いカラス連続殺人



香世の家には逮捕状を持った大川と野本がやってきた。
彼女は素直に両手を差し出した。











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◆ 「昭和7年の姦通殺人鬼」、「昭和7年の血縁殺人鬼」 浜尾四郎の藤枝探偵シリーズがみたい

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◆ 「昭和7年の血縁殺人鬼」 (1981年) 浜尾四郎 『鉄鎖殺人事件』 

◆ 「昭和7年の血縁殺人鬼・呪われた流水」 (1981年) ドラマ版

◆ 「十和田湖に消えた女」「狙われた婚約者」千草検事シリーズ2作品

◆ 「青いカラス連続殺人」 (1986年)  土屋隆夫 『盲目の鴉』


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