「三毛猫ホームズの追跡・女性専科連続殺人の謎」 (1980年) シリーズ第2弾

三毛猫ホームズシリーズ第2弾!



●「三毛猫ホームズの追跡・女性専科連続殺人の謎」  1980年6月14日
原作: 赤川次郎   『三毛猫ホームズの追跡
脚本: 窪田篤人
音楽: 羽田健太郎
監督: 小山幹夫
制作: 東映
出演: 石立鉄男、坂口良子、市毛良枝、奈美悦子、
赤塚真人、内藤武敏、根上淳ほか


三毛猫ホームズの追跡

女子大生の吉塚雪子(坂口良子)は新都心教養センターという
女性向けカルチャーセンターでアルバイトをしていた。



そこの講師で、映画評論家山室がマンションの屋上から
「おれが一人でやったんじゃない」と言い残し投身自殺をした。
山室は妻が亡くなって娘も結婚して独立していた。


三毛猫ホームズの追跡

捜査一課長の野島(内藤武敏)は半年前、
このマンションで会計事務所のOLが
遺書を残して自殺をしていたといい
片山に捜査を命じた。



片山は早速雪子がバイトしている新都心教養センターへ
新人の石津(赤塚真人)を同伴して聞き込みへ行った。


三毛猫ホームズの追跡

所長竹森幸子(奈美悦子)と職員の相良みどり(市毛良枝)
に話を聞くことが出来た。




受付に黒い帽子とコートに、黒めがねとマスクで顔を隠した
金崎沢子と名乗る女が、全部のクラスを受講したいと
申し込みにやってきた。



美容体操教室の泉田(倉石功)は自分が担当する
生徒の名簿にある金崎沢子の名前を見て驚いた。
その夜泉田は車にひき逃げされて死んでしまう。



三毛猫ホームズの追跡

その事を晴美(千野弘美)の手料理を食べていた
片山に報告すると泉田と同じく驚いた。
金崎沢子こそ、あのマンションから投身自殺をした女だったからだ。




片山と石津が、沢子の勤務先だった谷会計事務所へ行くと
彼女は仕事で料理教室の講師大町(根上淳)の家へ行った翌日に
飛び降り自殺していたことがわかった。


沢子が大町のところへ仕事で行っていたことは
彼女の恋人で劇団の俳優生駒も沢子の死後に
谷事務所を訪ねてきていて話を聞いていて知っていた。
片山と石津が生駒のアパートへ行くが
動きを読んでいた生駒は逃げてしまった。



三毛猫ホームズの追跡

その夜、ふたりは大町の家へ行った。
さっきは沢子を知らないといったシラを切った大町だったが
あれこれ聞こうとするときに女が下着姿でやってきて
詳しく聞く間もなく帰らざるを得なくなった。



雪子が事務所から名簿を持ち出そうとしたが
経理の曽根(谷村昌彦)とみどりに見つかってしまい
持ち出しに失敗してしまった。
雪子が事務所を出るとみどりは曽根に
「すべて、わかっているのよ」といい
曽根は落ち着かない様子をみせた。


片山と石津は大町の身辺警護をしているとき
ナイフをもった生駒が大町を襲うとしていて
取り押さえたが生駒はあいつが沢子を殺したんだと騒いだ。
沢子は大町に結婚できない体にされたと生駒に言っていたのだった。



大町にに熱をあげている一流会社の重役婦人
吉田(八木昌子)が押しかけてきた。
どうやら男女関係のトラブルのようで
幸子は話し合いの場に応接室を提供し
雪子は部屋に紅茶を運んだ。


三毛猫ホームズの追跡

しばらくすると吉田夫人と話し合っていた大町が紅茶を飲んで死んだ。

紅茶のカップを雪子に渡したのは幸子で
吉田夫人は幸子が大町の愛人だったことをバラした。


雪子が片山の部屋にいて、殺された山室と泉田と大町の共通点は
同じ時期の火曜日の2時に講座を持っていたことがあると話した。
そこへ幸子がやってきて、大町が時々麻薬のパーティーをやっていて
自宅からも麻薬が見つかったことを打ち明けた。





三毛猫ホームズの追跡

みどりはギター教室の講師戸村(藤木敬士)と付き合っていた。
戸村は寝物語で半年前ヨーロッパ旅行を早く切り上げて
大町の家にしばらくいたことをみどりに話した。



雪子は大町殺しのティーバックのトリックがわかり
センターへ行きゴミ箱からあのときのティーバックを見つけたところ
何者かに後ろから殴られて意識を失った。


戸村が細い紐が巻きつけられて教室で死んでいるのを
生徒を案内したみどりが発見した。
みどりは戸村と結婚の約束をしていたといって泣き出した。
生徒が部屋を出たわずか4分間の出来事だった。
しかし、ホームズが建物内をうろついたことで
片山は犯行現場と全く同じ造りの部屋があること見つけた。


一旦は部屋の向きの違いから日の光で
このトリックは使えないとあきらめたが
やはりホームズの行動がヒントとなり
部屋のすり替えのトリックがわかった。
犯行現場で戸村を殺しておいて
全く同じ作りの部屋に生徒を案内し
そこから現場へ行って死体を見つけたというわけだ。
生徒は二つの部屋が同一だと思っていたが
別の部屋であるために4分間の時間の謎が解ける。



三毛猫ホームズの追跡

あの日雪子を殴って気絶させたのは曽根だった。
襲われたときに曽根の腕をホームズが引っかいていて
その傷跡があったのを片山が見つけると
曽根は不正を働いていて大町殺しを自供した。
しかし、後の犯行はやっていないという。




金崎沢子が亡くなったマンションの屋上に相良みどりが
黒ずくめの格好でいるのを片山が発見した。
金崎沢子はみどりの妹だった。


三毛猫ホームズの追跡

沢子が亡くなる前日、大町の家へ行くと
講師たちが集まって麻薬パーティーをしていた。
沢子は男達に輪姦されてそれを苦に自殺したのだった。
みどりは輪姦したメンバーに山室がいたのは
沢子から聞いていて知っていたが
山室以外の男が誰かを探るために
金崎沢子を名乗り全講座に申し込んで
講師たちの反応を見ていたのだった。


山室も自殺ではなくみどりが殺した。
戸村については愛していたが
彼がパーティーにも同席してたことを知り
許せなくなって殺してしまった。


みどりは自供をすると妹が死んだのと同じように
屋上から身を投げて死んでしまった。










1作目の犯人が原作とは違い、吉塚雪子が片山の恋人になったことで
片山&雪子のカップルをメインに、片山の妹晴美を絡ませながら
お話しが進んでいきます。


今回は石津刑事役の赤塚真人が初登場。
といっても、すぐ姿を消してしまいますが。


そして、音楽も羽田健太郎が担当し、あのテーマ曲が使われます。



「女相続人の華やかな斗い!」(1985年) カトリーヌ・アルレー 『二千万ドルと鰯一匹』

悪女を書かせたら絶品なカトリーヌ・アルレーの
『二千万ドルと鰯一匹』のドラマ化。


すでに同作を土ワイで、1978年に「黒衣の天使・殺しは女の商売」という
タイトルで放送しているので、本作はリメイク版です。


「黒衣の天使」では看護婦を山本陽子、後妻を夏純子が演じた。
夏純子は悪女役にピッタリだが、最後は力負けしてしまうイメージがある。



こちらは夏木マリがやっていて、夏純子よりは手ごわそうな感じだ。



●「女相続人の華やかな斗い!看護婦が仕組んだ注射殺人・
”婚姻届は知っている…”」  1985年2月23日
(紙媒体では”斗い”を”闘い”と表記)
原作: カトリーヌ・アルレー 『二千万ドルと鰯一匹
脚本: 岡田正代
音楽: 田辺信一
監督: 富本壮吉
制作: C.A.L
出演: 松尾嘉代、夏木マリ、高岡健二、峰岸徹、岡田英次、神山繁ほか



女相続人の華やかな斗い



会社の社長高尾(岡田英次)はすい臓がんで死期が迫っていた。
ひとり息子の政之(高岡健二)をロスから呼び戻し後継者にすることにした。
高尾は先妻を亡くし、年の離れた加奈子(夏木マリ)という後妻がいたが
二人は折り合いが悪かった。

女相続人の華やかな斗い

道楽息子の政之が女遊びをした帰り、
車の事故に遭って両足を複雑骨折した上に糖尿病まで患っている。


加奈子は以前入院した病院で看護婦の村木夏江(松尾嘉代)が
自分の立場を利用して安楽死の手伝いをしていたことを知っていて
夏江に政之の付き添い看護婦を頼み一千万円の謝礼で殺人を依頼する。
そして、自分が本気であることを示すために高価な指輪を手渡した。


加奈子は夫の財産を独り占めしたかったために
政之に死んでほしかったのだ。



女相続人の華やかな斗い



はじめは断った夏江だがヒモの勇一(草薙良一)に
苦しめられ続けこれを請け負う。


女相続人の華やかな斗い

夏江は政之の療養先である高尾家の別荘へ行った。
この日から付き添い看護婦として、政之の命を狙う。

女相続人の華やかな斗い

夏江は、加奈子が銀座のバーの雇われマダムの前に
秋田の場末でストリッパーであったことも調べ上げ
報酬額を遺産30億の15%に釣り上げることに成功した。


女相続人の華やかな斗い

政之には加奈子が仕掛けていた、
下半身まひの可能性を匂わせながら
精神的な揺さぶりをかけていく。


女相続人の華やかな斗い

加奈子は高尾を見舞いに行き、献身的な妻を演じて見せる。
彼女は会社の副社長沢田(峰岸徹)と愛人関係にあった。
高尾が遺言書を書き換えるために弁護士の河上(神山繁)に
電話をしていたのを聞いて沢田にもそのことを知らせる。




女相続人の華やかな斗い

加奈子はなかなか政之を殺さない夏江に業を煮やし
催促をかける。
夏江は政之が下半身不随に脅えていて
うまくやれば自殺の可能性もあるとほのめかすが
急ぎたい加奈子はこれを却下する。


勇一が夏江の居場所をつきとめ別荘にやって来た。
対応した加奈子は夏江なんて知らないとしらを切るが
勇一はそばにいた夏江の姿を見つけてしまった。
加奈子は勇一が夏江を訪ねてきたことを知らせて
政之の処理をせかせるが、政之が興奮したところでも
インシュリンの量を調節して始末をしなかったことから
自分を裏切って政之と手を組むつもりじゃないかと詰め寄ってきた。



別荘には通いの家政婦林タカ(中村たつ)がいる。
タカは夏江と加奈子が親しげだったり
言い争いをしてたりと二人の間の不穏な空気を感じ取っていた。


女相続人の華やかな斗い

加奈子は睡眠薬を使っていた。
タカは睡眠薬の使用を心配しているフリをして
薬の中身を栄養剤か何かに変えちゃえばという。


そこへ高尾が危篤であるとの知らせを受けて
加奈子が病院へ向かうが容態は急変してあっけなく死んでしまう。


初七日を終えたところに、別荘へ河上がやってきて
遺言状の内容を公表する。

女相続人の華やかな斗い

内容は5年間遺産分割禁止だった。
さらに加奈子については5年間再婚しないことと
スキャンダルがあった場合も相続権を失い
政之については5年後役員会満場一致の承認を取り付ける
社長に不適格とみなされた場合は社長にもなれず
相続権も失うという条件があった。



副社長の沢田も政之が社長に就任したら
会長になるが公私ともに失点が一切ない場合に限るというものだった。




加奈子、政之どちらかが死んだ場合は残った方が全額引継ぎ
どちらも相続できない場合は高尾化学に全て行く。

高尾は生前から、加奈子、政之ともに信用していなかった。
そして、加奈子と沢田の関係についても気づいていた。


女相続人の華やかな斗い

政之を早く始末したい加奈子はボートで夏江を連れ出した。
夏江はこれまでインシュリンの量を減らすことを言っていたが
逆に大量に打つことでも生命の危険があることを教える。
明日東京の病院で1週間分のインシュリンを受け取るので
2,3日中に必ずと約束した。



夏江がインシュリンをもらって帰ってくると
タカから加奈子と夏江の動きを聞いていた政之は
夏江に報酬額をアップするから自分と組めと言った。



女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

夏江はそれを予測しており、報酬額を上げるのではなく
自分と結婚してくれと政之に迫った。


予想もしなかったいきなりの要求に政之も抵抗をみせるが
体の不自由さと夏江のしたたかな誘惑に負けてしまう。

女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代


もう半身がマヒしっぱなしだと思っていた政之に
乗りかかるように激しくキスをして
下半身までも刺激しようとしていく夏江。
加奈子の睡眠薬を毒薬にすりかえてやるといい
ついいに婚姻届けに政之のサインをもらうことに成功した。


夏江は政之にさっそく薬を手に入れに行くといい
別荘を出ようとするが帰ってきた加奈子にバッタリ会う。
加奈子は夏江が時間稼ぎをしていることを理由に
夏江をこの計画から降ろそうとするが
逆に政之と婚約したことを聞かされた。

加奈子はとっさに東京へ行く夏江に
自宅へ忘れ物を取りに行くように命令した。
そして、タカに暇を取らせた。


別荘に邪魔者はいなくなり政之と二人っきりになった加奈子は
注射器に大量のインシュリンを注入して準備をする。

女相続人の華やかな斗い 夏木マリ

そして、睡眠薬をアルコールに混ぜて政之に飲ませる。
睡魔に襲われた政之は抵抗もできないまま
加奈子からインシュリン入りの注射を何本も打たれる。


東京から帰ってきた夏江は政之が昏睡状態にあることを確認した。
このままなら明日には死ぬだろう。
全ては夏江の計画通りだった。



夏江は加奈子に全てを話してやった
加奈子はこれまでのことをみんなばらしてやると言うが
夏江は証拠がないと動じない。



夏江は東京に到着するとその足で世田谷区役所に
婚姻届けを提出し、結婚式の準備をするため
ウェディングドレスを選んだり式場へ行って
確実なアリバイを作り、加奈子の自宅へは行かなかった。


女相続人の華やかな斗い 


夏江の方が一枚上手だった。
自分の手を汚さずに政之を死なせることに成功した。



女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

敗北した加奈子が酔って寝てしまうと
使っていた睡眠薬を大量に飲ませて
政之との無理心中に見せかけて殺してしまった。




二人の死はタカが加奈子と政之の不仲で
夏江はこのことを知らなかったという
証言をしたこともあり心中事件として終わった。


タカは夏江に有益な証言をしたことで
そのまま別荘に残ることになった。

女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

全てを知っていそうなタカを残さざるを得なくなったことは
夏江の計算外だったが、タカをこのまま置いておけば
夏江にとって不利益な事も起こさないだろう。


夏江は高尾の財産を手にして悠々自適に暮らしていた。

女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

しかし、そこへ勇一がやってきた。









アルレーの原作に松尾嘉代と夏木マリで
期待が持てる分、盛り過ぎな感じを心配したが
それは無用で面白かった。





土ワイのリメイクも年代によっては
前作の良さが吹っ飛ばされるくらい別物で
ガッカリということも少なくはないのだが
こちらはリメイクでも充分に楽しめる内容です。



テレビ画面からはみ出そうな二人の演技は
脂ぎっていて胃もたれしそうな感じだが
それを含めて堪能できる作品に仕上がってます。



田辺信一のオシャレなんだけどイヤれしくて、
妖しさが感じられる音楽もマッチしている。




悪女を演じた松尾嘉代と夏木マリのこぼれ話も聞きたいところ。
ふたりともこの役にノッてる雰囲気がすっごく伝わってきたし
収録中のエピソードが気になります。


松尾嘉代もヒモに金も体も吸い付くされている看護婦時代に
抵抗しながらも犯されるシーンでお得意のバスト披露。
峰岸徹も「北海道婚約旅行」で樋口可南子との激しい絡みがあったが
今回も夏木マリの胸を揉んでいて役得が多い。


特に松尾嘉代は体の自由がきかない高岡健二を
ねっとりと誘惑しながら、激しいキスと本領発揮しっぱなし。




これを見たらなおさら「黒衣の天使」ももっともっと見たくなった。
多分こちらは過激なシーンは抑え目だと予想してますが
山本陽子と夏純子ですからね、期待感が高まります。




個人的には抑え目な山本陽子&夏純子の方が
気に入りそうな感じがしています。




「新幹線殺人事件」(1977年) 土曜ワイド劇場3作目

土ワイは第1作目「時間よとまれ」、2作目「野菊の墓」を放送し終わり
3回目に放送したのが森村誠一原作の「新幹線殺人事件」です。






●「新幹線殺人事件」  1977年7月16日
原作: 森村誠一  『新幹線殺人事件
脚本: 猪又憲吾
音楽: 鏑木創
監督: 舛田利雄
制作: 東映
出演: 天知茂、大空真弓、本郷功次郎、早川保、
桑山正一、八並映子、佐々木孝丸ほか



新幹線殺人事件


東京へ向かう新幹線の中で男が殺されていた。
被害者は芸能プロダクションの事務局長(小笠原博)だった。
担当の警部(本郷功次郎)らの捜査で
有力な容疑者として競争相手のプロダクションの
やり手専務(天知茂)が浮かぶが
彼にはアリバイがあった。

被害者が乗っていた「ひかり」の後を発車した
「こだま」に乗っていたのだ。

容疑者の背後にはプロダクションの女社長(大空真弓)の存在があった。








万博プロデューサーの椅子を巡って二人の女が激しい火花を燃やしていた。

美村紀久子率いるキクプロと、緑川明美率いる新星プロダクションは
芸能界における関西の二大巨頭だった。
二人はともにその椅子を策を講じて何としても奪わなければいけない
切迫した気持ちで手中におさめようとしている。


キクプロには冬本信一というやり手の片腕がいる。
冬本は独身で捨て子だったことから過去を語らない男だったが、
紀久子へ秘めた愛を抱いていた。
彼のおかげで新星プロを一歩出し抜く形で優位に立っていたが
ジャズ評論家の笹江浩一の安定工作を怠ったことで
新星プロに寝返ってしまい立場が逆転してしまう。


新星プロには冬本と同じような立場の山口友彦がいた。
山口は万博戦争で有利な立場に逆転させただけではなく
冬本の失態を許さなかった紀久子が近づいて
肉体関係さえも結んでしまった。

冬本は万博企画をめちゃくちゃにされた上に
長年愛してきた紀久子も奪われてしまい
山口に激しい殺意を抱いていた。


山口が仕事で東京へ向かう日、ひかり66号の中で
何者かに刺殺されてしまう。

有力な容疑者冬本はひかり66号から約10分遅れて発車した
こだま166号に乗車していて鉄壁なアリバイがあった。
冬本は関西と関東エリアで二回にわたって
東洋テレビの山村プロデューサーに新幹線の中から電話をかけていて
その記録が残っていたのだ。

状況はクロなのに、確固たるアリバイが崩せないもどかしさ。
警察は必死で冬本のアリバイ崩そうとする。


冬本が警察にマークされたことで、彼が邪魔になった紀久子は
二番手の風見東吾を使って冬本を失脚させようとする。
妻子もちの風見に美貌の紀久子は体も遣って誘惑し
冬本の落ち度を作らせることを依頼する。

風見は四つ葉みどりという売れるためには何でもやる女を抱き込んだ。
冬本が最近泊っているホテルの部屋の鍵をみどりに渡し
睡眠薬を飲まされたようにぐっすり眠る冬本の服を脱がして
自分も全裸になると行為におよんだ。

その時突然週刊誌のカメラマンが部屋に侵入してきて現場の写真を撮らせた。
写真を撮られることまでは知らなかったみどりに泣きつかれると
冬本に強姦させられたと証言させた。
週刊誌はキクプロが100%出資した子会社だった。

こうして、冬本は制作部長の椅子からおろされた。


一方、警察も新幹線の電話のトリックを見破り
最初の電話の替え玉を探し出した。

それはキクプロの星村俊弥だった。
だが、冬本がキクプロでの力を無くしたことで
星村も警察でそのことを素直に認めた。


そんな中、新星プロダクション所属の赤羽三郎が紀尾井町の
自宅マンションで絞殺死体となって発見された。
赤羽は存在自体はさほどでもないのにかかわらず
社長の緑川明美と肉体関係があるようだった。
明美は関係を認め赤羽を愛しているから交際したと話し
犯行時刻のアリバイもあった。


明美はその日、ある男と会っていた、それが星村だった。
さして魅力があるともいえない星村を
ライバルキクプロから引き抜こうとアプローチしていたところだったという。
不自然なものを感じたが、星村は確かにその日は
明美とともに新宿の飲み屋を何件か梯子したあとに
明美が住む高円寺のマンションへ行きずっと一緒に過ごした。
そこには明美と同居している若江ルミもいた。


星村の証言が嘘ではないとすると、明美のアリバイは確実なものになるが
明美は赤羽を愛しているのではなく、ゆすられていた形跡があるのだ。


山口殺害容疑で警察はクロと断定した冬本を引っ張った。
だが、冬本は山口への殺意を認めて
刑事たちが推察した通りのアリバイトリックを使ったことまで自白したが
殺人だけは頑として認めなかった。

冬本が殺そうと山口の席へ向かったときには、もう彼は殺されていたというのだ。
山口の席の隣と、通路を挟んだ同じ列の二つの席も
予約が入っていたが乗客は現れなかった。
冬本は山口がひかり66号に乗ることは知っていたが
どこに席をとったかまでは知らないという。
どうやらそれは嘘ではないようだ。


となると山口殺しは冬本の供述通り他の者の仕業なのか。
そして、赤羽殺しの動機と犯人は?


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カリスマ的魅力を持つ二人のプロダクション社長と
売れるなら手段を択ばないタレントたち。
華やかに見える芸能界の裏側をグサリとえぐり
そこにアリバイトリックも絡めていく。


また芸能界で起こる、ホモ、レズ関係
そして冬本の哀しい末路。
最後の冬本のところはとても良かった。
それまでが己の野望のためにはどんな手を使っても
のし上がっていく人間たちばかりだったので
冬本がみせた本当の姿に救いを感じた。




トリックだけではなく、人間、組織というところも
描き出そうとしているところが森村誠一らしいと思いました。

この時代から見えてくる、他人への無関心さ
煩わしい事には巻き込まれたくない心理描写など
丁寧に記されています。


「新幹線殺人事件」は森村誠一の書き下ろしの長編推理小説。
ダイヤは昭和44年のものが使われていて、翌年1970に小説は発表された。


当初は鉄壁のアリバイ崩しに、芸能界の裏舞台を絡ませたのかとおもいきや
アリバイ崩しを軸としながらも、芸能界に棲む人間たちの実情が
思ったよりも細かく描かれていた。


ドラマ自体も1977年放送と古いのだが、その当時でさえドラマ紹介の資料で
原作の古さについて言及されている。


当然これだけの内容をそれぞれのパーツを詳細に描くのは
時間の関係上無理なので、ドラマではかなり話を整理して
推理劇に徹して作られたようだ。
それゆえテンポがあるが、弱さも目立つ内容らしい。
プロダクションの女社長の孤独で壮絶な闘いというものは
希薄になっているようだ。


推理劇に徹しているということで、犯人を追う刑事役の
本郷功次郎が効いていて、刑事ものとしての迫力は出ているらしい。


3回目の放送ということで貴重な作品だが
5年位前(?)に少しだけ映像を見ることが出来た。

本当にさわりの部分だけだったんですが、それでも見れて良かった。
どこまで原作通りなのかわかりませんが
天知茂が冬本役なのできちんと見てみたいです。



「整形復顔の花嫁」(1984年) 整形復顔シリーズ

土曜ワイド劇場で80年代に放送されていた「整形復顔シリーズ」



この前にも「復顔・整形美女の復讐」(1979年)や
「整形復顔の女・私の過去をあばかないで」(1983年)があるのですが
「整形復顔シリーズ」がDVD化されたときのリストからは外れているんですよね。


外れた2本は、大映テレビ制作なので会社が違う関係から、
収録されていないんだと思いますが。




「復顔・整形美女の復讐」は前に少し書きましたが、
草野唯雄原作のドラマ化でうちにも原作があるので秋以降書く予定です。
「整形復顔の女・私の過去をあばかないで」は原案ありの作品となっています。
どちらもドラマは見たことがあるんですが、もう一度見てみたいなと思っています。




●「整形復顔の花嫁・すりかわった女が偽装結婚!」  1984年11月24日
脚本: 池田雄一
音楽: 鏑木基盟
監督: 高橋繁男
制作: 国際放映
出演: 叶和貴子、増田恵子、並木史郎、三ツ木清隆、
金沢碧、鈴木瑞穂、仲谷昇、高田敏江ほか


整形復顔の花嫁



コックの英二(三ツ木清隆)はロスからある情報をもらっていた。
ロサンゼルスで成功した日系二世の実業家花井(鈴木瑞穂)の
数億円の財産を奪おうというものだ。
花井には二十数年前に秘書に生ませた娘のはるみ(叶和貴子)がいる。


花井は随分荒いやり方でここまでのし上がってきた男だ。
昔付き合っていた、みやこ(高田敏江)が妊娠し
降ろすように言っていたが、みやこは生みたいと決心
日本に帰ってくると女の子を出産していた。
それがはるみだった。


みやこは現在は体が不自由で、身動きが出来ず
喋ることも出来ない状態になっていた。
はるみは音楽大学を卒業後銀座のパブでピアノの弾き語りをしている。
花井は天涯孤独で年をとったこともあり
4億円の新居と、専属の看護婦をつけたうえに
はるみを認知して生前分与をしようとしていた。
だが、母娘はそれを固辞していた。


英二は娘のはるみを別の女性とすり替えて
花井の財産を手にしようとしていたのだ。
その女に白羽の矢を立てていたのが
同じレストランで働くウェイトレスの順子(増田恵子)だった。


順子は条件通り、血液型もA型で、身長も162cm、年齢も23歳、
そして何より不幸な身の上の女だった。

整形復顔の花嫁

ある日、店に順子の田舎から妹のやすこがやって来た。
母の体調が思わしくなく、手術費用が100万かかることを話すが
これまでの母の仕打ちから払うつもりがないという。
しかし、順子は銀行でコツコツためてきた預金を引き出し
やすこに渡そうとしたところを、バイクに乗ってきた男に
金をひったくられてしまった。
その際に犯人の衣服についていたボタンが落ちて
やすこがそれを拾い上げていた。


整形復顔の花嫁

順子たちは早速警察に被害届を出しに行った。
陣野(並木史郎)が応対してくれて
署名と拇印をおして届を提出した。
悔しさから順子はスカートをギュッと握りしめ
陣野に指をほどかれた。

レストランの仕事をやめて、覗き部屋で働きだした順子の元を
陣野が訪れた。
心配した陣野は早くまっとうな仕事に戻るようにアドバイスした。
アパート前に帰ってきた順子を、車に乗ってきた英二が
店にやすこから電話があり母親が死亡したことを知らせて
信州まで車で送って行ってやると言った。

車に乗った順子に、はるみすり替えの話しを持ちかける。
一旦は拒否した順子だが、英二から好きだと言い寄られると
考えなおして引き受けることにした。


整形復顔の花嫁

英二は順子には、本物のはるみはヨーロッパに
1年間滞在する予定なので、その隙に親子の対面を果たして
財産を受け取るだけだと説明した。




花井の世話にはならないと言っていた母娘だったが
その後態度を軟化させてしまい、はるみも留学をとりやめた。
花井の帰国までにはるみにすり替わらないといけないために
急いで手術をすることにした。


新宿のクリニックの前に順子がいたところを
陣野に見つかり慌ててその場から逃げ出した。

整形復顔の花嫁

いなくなったことを確かめるとクリニックに入り
布施(小林勝彦)からはるみそっくりの顔に手術をしてもらう。

はるみはピアノが得意だったが、順子はピアノは弾いたことがない。
なりすますために努力しようとしたが、英二はまず声をまねろと言う。
そして、出かけたときにピアノをひいていたはるみを見かけた。
あまりのそっくりさに茫然としていると、英二にせかされてその場を去る。


その後、はるみは英二によって殺され、死体は埋められてしまった。


整形復顔の花嫁

いよいよ、花井が日本にやって来た。
顧問弁護士のディック・イシカワ(鹿内孝)と秘書の吉沢(金沢碧)を同行していた。
やすこは病院から、自宅での療養になり
専属の看護婦江坂(親王塚貴子)もつくことになった。
経過の管理にはパーソナルコンピューターも導入された。



整形復顔の花嫁

はるみにすり替わった順子は、英二をフィアンセだと紹介した。
英二は将来レストランのチェーン店を作るつもりだと言い
自慢の料理を花井達にふるまうことにした。

花井は順子のピアノが聞きたいというが
ピアノが弾けない順子は
ガラスで指を切りしばらくは弾かずに済むことになった。


しかし、秘書の吉沢がかつてみやこが花井に送った手紙を読み
そこに花井と同じ場所に同じアザがはるみにもあることがわかった。
吉沢に言われ、花井がそれを見せると、順子も見せざるを得なくなった。
そこには、花井と同じアザがちゃんとあった。
英二は顔だけではなく、アザも一緒に手術によってつくっていたことを
順子に打ち明けた。


みやこの寝室に花井がいた。
口のきけないみやことなんとかコミュニケーションを取ろうと
そばに置いてあったパソコンを持ち出して会話することにした。
みやこは花井に伝えたいことがあるらしい。
ゆっくりとみやこの言葉を文字にしていく。


整形復顔の花嫁

「ハルミハニ」まで打ち込んだ時に、ヒューズが飛んで電気が落ちた。
復旧した時には、みやこは死体になっていた。
足元に落ちていたピンのようなものを、吉沢はそっと隠した。


英二のもとに布施がやってきて、順子が花井の娘になりすましていることに
気が付いて五千万を強請ってきた。
英二は了承するふりをして、盗難車で布施をはねると
バイクに乗り換えて逃走した。


事故があったことを聞きつけて、陣野が現場にやって来た。
布施はまだわずかに息があって「花井の娘」という言葉を残して息を引き取った。


順子のもとへ陣野が布施の事故死の件で訪れた。
順子は陣野の顔を見て驚くが、知らぬ存ぜぬを貫いた。
犯人がバイクで逃走したということで
自分を襲ったひったくり犯が英二ではないかと疑った。


整形復顔の花嫁

順子はさっそくやすこに電話をかけて
あの時のボタンを友人の花井はるみあてに送ってくれと頼んだ。


やすこは連絡がとれなくなっていた順子を心配していて
ボタンを送るよりも花井はるみに手渡そうと
はるみの家を訪ねていった。
そこにはウエディングドレスを選ぶために車に乗り込む
はるみに顔を変えた順子と、花井がいた。
見送りに来ていた吉沢に、ここに来た目的を話すと
吉沢はやすこを屋敷の中に案内した。
英二の正体がばれることを恐れた吉沢と英二は
地下室でやすこを絞め殺してしまった。


整形復顔の花嫁

その後、造成地の泥の中から死後六か月の若い女の白骨死体が発見された。
法科学研究所に頭蓋骨を持ち込み、担当医(仲谷昇)に
復顔を依頼した。


整形復顔の花嫁

完成された復顔を見て、陣野は驚いた。
それは、花井はるみそっくりで、この間生きている姿を見たばかりだったからだ。


整形復顔の花嫁

陣野が順子を訪ねていくと、式場で準備をしているところで
ウエディングドレスに身を包んでいた。
復顔がはるみそっくりなことを話すと、順子はドレスをギュッと握りしめた。
それを見た陣野はその女が、順子であることを見破った。

すべてがわかってしまったと思った順子は式場から逃げ出した。

その後を警察と英二が追った。
順子は家に帰ると荷物をまとめて出ようとしたが
やってきた警察から身を隠すように逃げる。
地下室へ行くと、やすこの死体を見つけてしまった。
その後、タクシーを拾った順子のあとを英二が車で追った。


英二はロスで下働きをしているときから
花井の存在を知っていた。
しかし、花井は英二がロスにいたことを知らなかった。
調査を担当したディックは報告書にそのことを書いたと言うが
花井が受け取った報告書にはその記載がなかった。
何者かがそれをすり替えたのだ。


逃げた順子は花井に電話をかけて、
自分がはるみになりすましていたことを打ち明けた。
花井もそれを気づいていたが知らないふりをしていた。
花井は順子に戻ってきて欲しがったが、順子はそのまま受話器を置いた。

そして、再び手術をして元の顔に戻すことにした。
順子が医院へ入っていく姿を、近くのホテルの部屋から
英二と吉沢が確認していた。
英二と吉沢はグルになってこの計画を行っていて
じゃまになった順子を殺そうとする。


看護婦に変装した吉沢が、夜順子の病室に入り
ナイフで刺して殺そうとしたところ
明かりがついて、陣野や花井が現れた。

吉沢は父と花井が事業をやっていたが
心が弱く自殺をしてしまった父の恨みを晴らしたかった。
花井はその後、吉沢と肉体関係をもち
遺産も分けるとはなしていたがそうはならなかった。


吉沢が逮捕されると、表で待っていた英二も逮捕された。


整形復顔の花嫁

順子は元の姿に戻って、陣野と会っていた。
ふたりは空を飛ぶ飛行機を見上げている。
陣野は順子の帰りを待っているという。













「整形復顔の花嫁」はDVDに収録されていて、最近放送もされていますね。

出来上がった叶和貴子の生首が怖い。


鏑木基盟

音楽を担当している鏑木創が「整形復顔シリーズ」では
鏑木基盟という名前で紹介されています。




「蝶たちは今・・・」 (1979年)  日下圭介の江戸川乱歩賞受賞作のドラマ化

このドラマは自分の中では夏、終戦という関連付けがされているのですが
夏に放送されましたが、戦争も終戦も関係ないんですよね。

しかも見たこともないのに、わけのわからない関連付けで
かなり気になっているドラマのひとつです。




●「蝶たちは今・・・冥土からの手紙・死者からの電話」
1979年7月14日
原作: 日下圭介   『蝶たちは今…
脚本: 七条門、日下圭介
音楽: 鏑木創
監督: 石井輝男
制作: 国際放映
出演: 田中健、松尾嘉代、樋口可南子、
坂田修、林寛子、高橋昌也、三田蓉子、
賀原夏子、黒沢のり子、佐藤公彦、中村万理ほか



蝶たちは今 樋口可南子



英会話学院の理事長美栄子(松尾嘉代)のもとに
黒いチョウの版画を印刷したはがきが舞い込んだ。

美栄子には、そのチョウを使って
恋人を殺したという過去があった。

十七年前のその事件を誰かが知り
美栄子を脅迫しているのだ。

美栄子は脅迫者の影におびえる。








大学生の嘉川康雄は看護婦をしている鳥居和子から旅行に誘われたが
和子が熱を出していけなくなり急きょ友人の芹沢拓也を代わりにして旅に出かけた。


旅先で赤い髪の毛の女性がいて、その日康雄のバッグが
別の人物のバックにすり替えられてしまった。

中には蓮田直子から妹尾秀人宛ての手紙が入っていたが
20歳だった直子は3年前に柳原英会話学院の講師
デニス・ランサムと心中していて
妹尾秀人は17年も前に旅先で
蝶を追いかけて崖から転落死していた。



秀人は当時大学生で、事故に遭った日は
恋人の北上美栄子という女性たちと一緒にいた。
美栄子はその後すぐに柳原智孝と結婚していて
現在は柳原英会話学院の理事長を務めている。



死人から死人への手紙だが、秀人が死亡した17年前には
直子は子供であり手紙の存在自体も不思議なものであった。


康雄と拓也、和子たちは康雄が子供を救ったことで知り合った
蝶に詳しい中学校の教師長谷講平も交えて謎を解明していく。
康雄が直子の弟靖治に接触したことで
直子は南郷春人という柳原英会話学院とはライバルにある
関係の息子に恋をしていてデニスと恋仲ではなく
処女のまま死亡したことを知った。


さらに靖治が言うには死んだ直子から
「騙されて殺された」という電話がかかってきたこともわかる。


康雄たちは秀人が死亡した日、旅先でみかけたウラナミシジミは
美栄子が事故死に見せかけるためにわざと仕掛けたもので
足元の崖を不安定にして殺したのではないかと推測した。


その美栄子の元には3年ほど前の一時期
黒い蝶の版画が押されたハガキが毎日届いていた。
蝶に心当たりがある美栄子は、
秀人殺しの真相を知っている何者かが脅迫しているのだと思った。


そんな頃、蓮田直子という英語教材のセールスをしている
若い女が蝶のブローチをつけて英会話学院にやってきた。
恐ろしくなってきた美栄子は直子から大量のテープを購入した。


そして、火遊びのつもりで関係をもったデニスから本当に愛されてしまい
このふたりを心中に見せかけて殺してしまう。
デニスの死は彼が執心していたカルタ(百人一首)を使い遺書を書かせ
不審点がないようにハンモックを利用して自殺にみせかけていた。
美栄子の思惑通り、無理心中事件として片付けられたあとは
蝶のハガキの脅迫状もこなくなっていた。


しかし、また最近になって蝶のハガキが毎日届くようになっていた。


美栄子は送り主をつきとめようと探偵まで雇う。

一方、康雄たちも美栄子や死んだ直子とデニスの身辺をあらっていくうちに
美栄子が秀人、直子、デニスを殺したのだという確証を得ていく。

両者が近づき始めたとき、康雄が自動車にひき逃げされて死んでしまったーーー。




////////////////////////////////////////////////////





原作は日下圭介の第21回江戸川乱歩賞受賞作「蝶たちは今・・・」
ドラマでも原作者が脚本に加わっているようです。



康雄たちの視点、時には美栄子の視点で書かれた小説だが
てっきり主人公的扱いだと思っていた康雄が殺されたのは
意外で面白かったです。


面白いといえば年齢差があり生きていた時には
交流がなかったはずの死者から死者に当てた手紙や
死者から家族や靖男たちへの電話で
見え隠れする幽霊の存在も。


秀人の事故死と直子、デニスの心中は美栄子の仕業で
巧妙に仕組まれたアリバイやトリック崩しがメインかと思いきや
最後に思わぬ人物の正体がわかり意外な素顔が明かされる。


その人物もかつての美栄子のように
蝶の脅迫を受け見えない人物に怯えていく。


結末は・・・最初から不自然な部分があるので
そこにピンと来た方はやっぱりそうかって感じに思えるのかも。



ドラマの方では原作者も加わっていることから
登場人物のキャラでちょっとクセがあるなって
思っていた部分とか和らいでいたんじゃないかと勝手に予想してます。
これは、キャストを見て、原作との違和感的なものを感じたので。



だからといってドラマがつまらなくなっちゃったんじゃないかとは
全然思っていません。


むしろ、自分が違和感を持ったところが自然な形で表現されているのかなと。
だけど、原作ではさほど目立たなかった人物が
映像化されることでもしかしたら最後の部分
読みを働かせやすくなっちゃったかもとも考えてはいます。



ドラマの方は残念ながら一度も見たことはなく
たまにチャンネル銀河で”ナントカ賞受賞作品特集”をやるので
『江戸川乱歩賞受賞作品特集』で放送してほしいですね。




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