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2018/01/31
2018/01/30
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

ライフスタイル

        

「火車・カード破産の女」 (1994年)  宮部みゆきの山本周五郎賞受賞作品ドラマ化

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 02/ 05
                 
●開局35周年特別企画
「火車・カード破産の女」  1994年2月5日
原作: 宮部みゆき  『火車
脚本: 吉田剛
音楽: 小六禮次郎
監督: 池広一夫
制作: 東映
出演: 三田村邦彦、財前直見、沢向要士、山口果林、
船越栄一郎、森口瑤子、角野卓造ほか



休職中の本庁捜査一課の刑事・本間俊介(三田村邦彦)のもとへ
亡くなった妻の親戚で銀行の係長・栗坂和也(山下規介)が訪れた。



栗坂の婚約者に自己破産歴がありカードが作れなかったことを
彼女に話したその日から突然、姿を消してしまい行方を探し出してほしいと
相談をしにきたのだ。
栗坂は銀行で融資担当をしていて、婚約者が自己破産を起こしたような
人物には見えず何かの間違いだと考えているようだった。



婚約者は関根彰子(財前直見)といい、本間は新宿にある彼女の勤務先
今井事務機へ行くが、彼女の過去の勤め先はいずれも実態がない
嘘の経歴で固められていた。


火車・カード破産の女



本間は彰子が自己破産を申し立てたときの担当弁護士・溝口治子(山口果林)に会いに行く。
彰子は宇都宮出身で、川口に住んでおり、借金返済のために新橋のスナックで働いていた。
去年母が亡くなり簡易保険が二百万円入ることから、
自己破産した身でそれを受け取っていいのかを相談しに
今年の1月15日に再び事務所を訪れている。



彰子は清楚な美人だったが、治子の印象は男好きがするちょっとだらしない女だという。
関根彰子という女の印象が大きく違うことに疑問を持った本間が彰子の写真を見せると
治子は自分が知っている彰子とは別人だという。


火車・カード破産の女

本間は栗坂と一緒に、彰子が住んでいた部屋へ行ってみる。
そこはきちんと片付けられていて、彼女の人となりがうかがわれる。
栗坂に婚約者が関根彰子になりすましているらしいということを話すと
栗坂はそれが信じられず彰子と本間が組んで嘘をいっているのではないかと疑い
捨てセリフを吐いて部屋を出ていってしまう。



本間は治子がいう関根彰子が住んでいたコーポ川口へ行く。
3月18日に彰子は、大家の酒屋に手紙を残して突然姿を消していることがわかった。
そこへ、本間の来訪を受け彰子のことが心配になった治子が来た。


本間と治子はこれまでわかったことを整理した。


本物の彰子は1月15日に母の保険金の相談をしに治子の事務所へやってきて
3月18日に大家に辛いことばかりで東京を離れるから荷物を処分してほしいと
手紙を残して消えてしまった。
大家は勤め先の新橋のスナックに電話したが、彰子は給料も受け取らないまま
店からも姿をけしている。
そして、4月1日に杉並の方南町に、栗坂の婚約者・偽者の彰子が住みついた。


本間は大家から預かっている本物の彰子の荷物を見せた。
封筒の中には母の墓を買おうとしたのだろう、故郷宇都宮にあるみどり霊園のパンフレットが、
さらに女性のおしゃれグッズなどを扱う訪問販売のローズラインのカタログが入っていた。




本間は、彰子の故郷宇都宮に謎を解くカギがあるかもしれないと考え
宇都宮へ向かい、彰子の幼なじみ本多保(沢向要士)と会う。
そこで、本物の関根彰子(森口瑤子)の写真を見せてもらった。



火車・カード破産の女

現在は経営者となり妻・郁美(菅原あき)がいる保だが
初恋の相手彰子の行方が気にかかり、本間と一緒へ東京へ行き
調査の協力をすると申し出てきた。





さらに本間が偽者の彰子の写真を保に見せると、
撮影現場が大阪球場の住宅博であることも教えてくれた。


本間はさっそく単身新大阪へ向かい、展示場の女子スタッフに写真を見せ
偽者の彰子が来ていた制服から三西エージェンシーという会社を割り出した。
行ってみると同じビルには、彰子が残していたカタログの会社・ローズラインが入っている。



本間はローズラインへ行き、ついに偽者の彰子の正体がわかる。


ニセの彰子は新城喬子といい、片瀬秀樹(畠山久)と社内恋愛をしていた。
喬子は準社員として総務部で片瀬の部下として働いていたのだ。
片瀬は喬子から頼まれて、関東甲信越の顧客データを喬子に渡していた。


火車・カード破産の女

おそらく喬子は何らかの事情で、別人になるためにデータの中から彰子を
選び彼女になりすましたのだろう。
でも、一体どんな事情からそんなことをしなければいけなかったのか?


本間は片瀬から喬子に渡した全データをくれるようにいうと、
同僚刑事・碇貞夫(角野卓造)に新城喬子の身元を調査するように協力を依頼した。
碇の報告によると、喬子に離婚歴があることが分かった。


火車・カード破産の女

本間は三重県伊勢市へ行き、喬子の元夫・倉田康司(船越栄一郎)に会い、
喬子が福島の出身で両親と三人暮らしだったが、住宅ローンの負担から
父が闇金に手を出し、厳しい取り立てから一家は離散したという過去があることを知った。



倉田が喬子と知り合った時彼女は仲居をしていて
厳しい取り立てもおさまってきたところで
結婚に反対する倉田の親も説得し結婚した。


ところが、喬子がいいところの若妻におさまったことで
再び厳しい取り立てが始まる。
倉田と喬子は催促から逃れるために法的な手段を考えるが
喬子の父は行方不明でこれから手続きするとしても
身元不明で決着がつくのは七年後になる。


父が死亡したかどうかの確認もとれず、打つ手がなくなった喬子は
倉田のもとから姿を消し離婚届だけが送られてきた。
その後、名古屋の友人宅を数度にわたって訪れた喬子だが
喬子の行方はわからないままだった。


そのうちローズラインを辞めた後に、やってきた時には
喬子は片手に火傷をしたといい包帯を巻いていたらしい。


火車・カード破産の女

その頃、治子から本間に呼び出しの電話がかかった。



治子も彰子の消息をつかもうと、宇都宮のみどり霊園へ行き
そこで彰子が見学ツアーに参加した時の写真を手に入れた。
彰子の隣には喬子が写っている。


喬子は彰子に狙いを絞り、虎視眈々と接触する機会をうかがっていたのだ。
治子の話では彰子は、何者かに狙われているように怯えていたという。
本間は見学ツアーで過去を断ち切り、生まれ変わりたかった若い二人の女が
交わした会話を想像していた。



火車・カード破産の女



そんな時碇から山梨県警から得た身元不明の変死体があるという報告を受ける。
死体はバラバラにされ、韮崎市内の墓地の山林に各部を丁寧に袋詰めした上で
捨てられていたのを5月5日に発見されていた。
本間は片瀬へ電話をかけ、喬子を合わせたという片瀬の姉が
山梨に嫁いでおり、喬子は山梨に土地勘があることを確認した。



片瀬に頼んでおいた、喬子に渡した顧客データ160名分が到着した。
彰子の名前があるのは7月で、その前にはすりかわる候補者がいなかったのか?


本間は名古屋の友人宅を訪れたときに、喬子が手に火傷を負っていた
という話を思い出した。
おそらく、その人物が第一の候補者で、焼き殺そうとして失敗したのだろう。



火車・カード破産の女

そして、第二の候補者彰子を殺害して、すり替わることは出来たが
彼女がカード破産をしていた過去があることを知らずこれも途中で失敗に終わる。


となると、喬子は今、第三の候補者にすり替わろうとしているのではないか?


本間は碇、保と手分けしてリストの人物に電話を掛け
独身か?身寄りはあるか?
条件にあてはまるなら、最近近づいてきた若い女がいないかを調べ
第三の候補者をあぶりだそうとする。

火車・カード破産の女

そしてついに有力な人物を探し当てた。


彼女は木村こずえ(吉野真弓)という23歳の女性で身寄りは姉だけ。
去年の11月に放火があり、こずえは助かったが、姉はその後亡くなってしまった。
その頃、新城喬子が姉妹に接近してきたことを聞き出した。



喬子が名古屋の友人宅を訪れたときに火傷したのは
木村姉妹の家に火を放った時に負った傷だったのだ。
彼女はその時、ターゲットを殺し損ねたからだろう
そうとうに荒れていて浴室の壁に頭を激しく打ち続けていた。



火事の後、姉妹の前から消えた喬子から久しぶりに連絡が入り
姉がその後に死んだことを話すと墓参りがしたいといい
明日の土曜日の午後銀座で会うことになっているというのだ。



翌日、待ち合わせ場所のレストランへ本間、碇、保も同行した。


そして、いよいよこずえの待つテーブルに喬子がやってきた。



火車・カード破産の女


初めてその姿を見る新城喬子は何も知らずに、こずえのテーブルにつくと
恐ろしい犯罪者とは思えないくらい、明るい表情でこずえと会話を楽しんでいる。



本間は彼女の不幸な過去を断ち切り、幸せになりたいというひとりの女としての気持ちが
痛いほどわかり、目の前の犯人を捕まえたいのか逃がしてやりたいのか葛藤する。


だが、本間は刑事だ。


どんな事情があれど、これまで起こした罪は償わせなければならないし
次の犯行も阻止せねばならない。


複雑な思いを抱えたまま、本間は椅子から立ち上がり
負傷した足を引きずり一歩一歩彼女に近づいていく。


保も碇も、本間と同じく椅子から立ち上がり
喬子へ向かって歩みを進めていく。



三方向から堅い表情をしながら近づいてくる三人の男の気配に
談笑していた喬子も異様な空気を感じて表情がかわる・・・。









「火車」というのは、仏教用語で、罪人を地獄に運ぶ
火が燃えている車の事だという。




脚本の吉田剛が「原作を渡されたときは五時間ドラマだと思った。」
と、語っているように複雑なストーリー展開らしい。
池広一夫監督も、「ヒロインの気持ちをどう表現するのかがポイントで、
松本清張の”砂の器”の雰囲気を出したかった。」と語り
ヒロインの悲しみや苦しさを表現する演出には苦心したようだ。



確かに90年代半ばの作品であるが、しっかりとしたつくりで
思わず引き込まれてしまう演出がされていてとても良かった。
作り手の意気込み、原作への敬意や愛情を感じて
良い作品を作り出そうとする熱意は伝わってくる。




犯人となる女性と、身代わりにされた女性、
二人の若いが不幸な過去を背負った二女性の心理を
事件を追う刑事の目を通して描かれている。

喬子はラストシーン以外では全て回想シーンでしか登場しない。



刑事は妻の親戚の婚約者とはいえ、犯人の喬子には
会ったこともなく、写真の中でその姿を見て
周囲の人の話の中でしか喬子の人となりがわからない。



だからこそ主人公たちの前に喬子本人が登場した時の
ようやく実物を目の当たりにした彼らの心境が
まるで自分事のようにリアルに感じて臨場感があった。




ラストも犯人に刑事たちが迫ってきて、それに彼女が気が付いたところで
終わっている。
よって、喬子が刑事に逮捕され長々と自白することなく
それまでも彼女の心境などは刑事の口を通して語られていた。



いったい刑事たちはどういう言葉を喬子にかけて逮捕し、
彼女の口からはどのような言葉でこれまでのことが語られたのか。
それは視聴者の想像にゆだねられていて
だからこそ印象に残るラストシーンとなった。



ただ、難を言えば、十代の頃から激しい取り立てに追われて
そのためにようやっと掴んだ妻の座も手放さざるを得なく
生きるためにはもう別人になるより他手段がなかった
新城喬子を演じた財前直見にどうしても健康さが見え隠れしてしまい
若いながらも運命に弄ばれたやつれや不幸感が薄かったこと


カードの借金が膨れ上がり、水商売に身を落としたが
それでも最終的には自己破産するしか逃げ道がなく
挙句の果てに自分と同じ借金に苦しむ女に殺されてしまう
被害者・関根彰子を演じた森口瑤子の優等生感が隠し切れず
派手なメークとファッションをしても、男好きでちょっとだらしない女という
感じがしなかったことが残念。





そして、今回何より驚いたのは



最後の銀座のレストランでのシーン。



店内に流れていたのがサイゼリヤで流れている曲だった。
今回、記事を書くために改めてドラマを見なおしてみて初めて気が付いた。



しかも、ラストの印象的な場面で流れているのだ。


当初は今年記事を書く予定でなかった「火車」だが
なんとなく書いてみようと思い久しぶりに見ることになったが
そんな新たな発見もあり記憶に残る作品となってしまった。




                         
                                  
        

牛角の牛バラトロカルビランチ

category - グルメ
2018/ 02/ 03
                 
12月に渋谷にある松涛美術館へ行った後に以前から目をつけていた
牛角に入りました。

確かオープンが11:30のはずなのだが、時刻を過ぎても外にいつもの
看板が出てこない。


ようやっと11:45近くに店のお兄ちゃんが看板持ってスタコラとやってきて
入店することが出来ました。


すんげぇいい加減。



牛角 牛バラトロカルビランチ

注文したのは食べてみたかった「牛バラトロカルビランチ」 590円です。






牛角 牛バラトロカルビランチ

肉の量が少なそうに見えますが、食べ終わるとなかなか満腹感がありました。
そして、お値段の割にはなかなかおいしかったです。



牛角メニュー


その他のメニューはこんな感じでした。



                         
                                  
        

「ヘレンド展」@パナソニック汐留ミュージアム

category - 美術・展覧会レポート
2018/ 02/ 02
                 
今日は寒いですね~(*_*;


先月ほどではないですが、またしても雪が降っていて少し積もっています。
こんな日は、どこへも行く気にならず、終日引き籠ることにしています。



さて、先日パナソニック汐留ミュージアムで行われている「ヘレンド展」へ行ってきました。


ヘレンド展 パナソニック汐留ミュージアム

まずは入口の前で映像コーナーがありヘレンドの紹介がされています。
1999年に制作された映像で職人たちの制作風景が見れました。


ハンガリーにの磁器製作所ヘレンドの作品を紹介する展覧会で
バロックやネオロココ調だけでなく中国の影響を受けた作品も多数ありました。


会期は3月21日までですが、この間「0」の付く日はお皿の日となり
先着250名に塗り絵がプレゼントされます。
前回、ここを訪れた時もプレゼント企画があり当日の午後には配布が終わっていたので
ほしい方は午前中行った方がいいと思います。




こちらは展示場の最後にある撮影スペースです。

ヘレンド展 パナソニック汐留ミュージアム


私が行ったのが土曜日の午後三時頃だったのでちょっと混みあう時間帯でした。
といっても激混みではないので、土日でも混雑はあまり気にしなくて大丈夫です。


ここを抜けるとこのミュージアムが収集しているルオーの作品が
展示されている小さな部屋があります。


次々回の展覧会のチラシが置いてあったのですが
興味をひかれるテーマだったので行ってみようかなと考えています。



あと、あまり頻繁に行く機会がない三井記念美術館でも
今年は行ってみたいと思える展覧会が続いています。


ということで、本年はそういった美術館に足を運ぶ機会が増えそうです。




                         
                                  
        

ロイヤルホストホリデーランチのメニューが変わっていた

category - グルメ
2018/ 01/ 31
                 
去年の12月のある日曜日、久しぶりにお気に入りのロイヤルホストへ行ったとき
ホリデーランチのメニューの一つが変更になっているのを知りました。



ロイヤルホスト ホリデーランチ


新しいのは「若鶏のオーブン焼き~トマトソース&チーズ~」だそうで
以前のメニューの方が良かったなぁ。


といっても食べたわけではないので、もし食べたら記事にするかもしれません。



(今年に入ってから平日ランチで多分同じものを食べました。)



この日は別の店でビュッフェランチを食べた後に、お茶をするためにロイホに寄ったのです。
したがってロイホに入ったときには、食事を済ませていたんですね。



ビュッフェランチ

ロイホに来る前に食べてきたビュッフェランチ。



ビュッフェランチ

ここは野菜も多く美味しいので気に入っています。



ビュッフェランチ

お蕎麦も少々。


ビュッフェランチ

ご飯は白米を止めて梅入りのご飯にしました。


この他にも、フリードリンクとデザートが付きます。



                         
                                  
        

森村誠一シリーズII 「野性の証明」 (1979年)

category - 昭和のテレビドラマ
2018/ 01/ 30
                 
TBSの”森村誠一シリーズ”で放送された
林隆三主演の「野性の証明」


かなーり前にファミリー劇場で再放送され、何気なしに見たのですが
これがかなり面白かった。




■ 森村誠一シリーズII 「野性の証明」 
放送期間: 1979年1月6日~1979年3月31日 (全13話)
脚本: 長谷川公之、須崎勝弥
音楽: 広瀬量平
主題歌: 「戦士の休息」 
作詩・山川啓介、作曲・編曲・大野雄二、歌・町田義人 
監督: 永野靖忠、井上昭、村山新治




二年前、岩手県の山奥にあった柿の木村の風洞地区で、
長井孫市(矢野宣)という男が気がふれて近所の住民たちに斧をふるい大量殺人を起こした。
だが、その孫市も同じ斧で何者かに殺されいた。
孫市殺しは迷宮入りとなり、柿の木村も今はダムの底に沈んでしまった。




そして、遠く離れた栃木県の羽代市で、当時柿の木村事件を担当していた
宮古署の村長刑事(小池朝雄)は柿の木村事件の唯一の生き残りで
孫市の一人娘・長井頼子を偶然通りで見かけた。



森村誠一シリーズII 「野性の証明」



頼子は大野村の親戚の家へ預けられていたところを、味沢岳史(林隆三)に引き取られた。
二人は現在栃木県の羽代市に住んでいて、味沢は保険の外交員をしている。


村長は刑事のカンで孫市殺しは味沢の犯行ではないかと考え
味沢の身辺を洗うことにした。



味沢は母のサト(川口敦子)が亡くなり実の父を探しに羽代市に引っ越してきたのだった。
サトは何者かに手籠めにされ、生まれたのが味沢であり
死の間際にその男が羽代市にいるらしいとう情報を得たのだった。



現在、味沢の娘となった頼子は昔の記憶を失くしていた。
だがひょんなことから出会った越智朋子(浅茅陽子)に
何か特別なものを感じる。



森村誠一シリーズII 「野性の証明」


朋子は羽代新報の記者だった。
羽代新報はもともと朋子の父が起こしたものだが
このあたり一帯を仕切る大場一成(小沢栄太郎)の策略により
事故死を装って葬られ、羽代新報も大場一族に乗っ取られていた。



森村誠一シリーズII 「野性の証明」




そして、頼子は大場のかつての愛人の娘で料亭桃山の女将・磯村絹枝(小川真由美)がひく
三味線の音色にも不思議と惹かれて絹枝と懇意になる。

森村誠一シリーズII 「野性の証明」




村長も直接味沢と会い長井孫市殺しの真相を突き止めようとするのだが
味沢は朋子と行動を共にするうちに、大場絡みの事件に引きずり込まれていく。
味沢を追ううちに朋子と接触した村長は、彼女が頼子の母と瓜二つなことに気が付く。





保険のセールスが振るわなかった味沢だが大口の契約が取れた。
パチンコ店をやっている井崎(志賀勝)が妻・アケミに保険を掛けたのだ。

だが、アケミがすぐに車の事故で死亡してしまう。
井崎は大場の息がかかっている羽代署の竹村捜査課長(河原崎建三)を
金で抱き込み、アケミの死体があがらないまま事故証明をおろさせ
六千万円の保険金を得ようとする。


森村誠一シリーズII 「野性の証明」



これと並行して、味沢が住んでいるアパートに立ち退き問題が発生。
跡地は大場一族が競輪場にしようとしていた。
朋子の意を汲んだ味沢はひとり立ち退きに反対した。
そこへ、同じアパートに住む田所庄作(木田三千雄)も加勢する。



森村誠一シリーズII 「野性の証明」

味沢は田所老人と話すうちに、彼が生まれてから六年前まで
柿の木村に住んでいたことを知り父を探す手がかりを得ようとするが
田所は味沢と会っているときに電話で何者かに呼び出されて
水死体となって発見されてしまう。



竹村は田所の死を自殺で片付けようとするが
味沢と朋子は他殺だと信じて疑わない。


森村誠一シリーズII 「野性の証明」




一方、井崎の保険金詐取についても朋子が井崎と竹村が結託していることに気がつく。
彼女は味沢とともに井崎が妻のアケミを予め殺し
カッパ流れの工事現場に埋めていたという証拠の写真を撮影することに成功した。
味沢がこれをネタに井崎を脅すと、井崎は竹村に相談するが
助けてくれないと知った井崎は自暴自棄になり何をしでかすかわからなくなった。




困った竹村は一成の長男・成太(佐藤慶)に相談すると、井崎は早々に始末された。
何も知らない味沢が井崎の愛人に呼び出され部屋に行ってみると
そこには井崎の死体があり、ニセの通報を受けた警官に見つかり
味沢は井崎殺しの容疑者として身柄を拘束される。


しかし、絹枝の機転と村長が羽代署の署長(成瀬昌彦)にこれまでのことを説明したことで
味沢の容疑はすぐに晴れ、竹村は井崎の保険詐欺に加担していたことがバレ警察をクビになる。


森村誠一シリーズII 「野性の証明」





味沢と朋子が大場一成の仮面を暴こうと行動する中で
柿の木村事件も長井孫市による犯行ではなく
風洞地区のダム建設に強い反対の姿勢を示した住民たちを
大場の飼い犬・中戸(山本清)が手下四人を使って殺害し
反対派のリーダーだった孫市に罪を着せたことがわかった。



成太や羽代新報社長・島岡(根上淳)は、先手を打ち
味沢が柿の木村事件の犯人であると新報に掲載しようとするが
これを知った朋子は浦川編集長(戸浦六宏)の協力を得て
大場一成の悪事を暴く記事に差し替えようと画策する。



森村誠一シリーズII 「野性の証明」

万事うまくいくと思った朋子たちだが、直前になり計画は大場一族に漏れ
予定通り味沢の記事が掲載されてしまい計画は失敗に終わった。



朋子がこのことを知らせようと味沢の家へ向かう途中で
一成の末息子・成明(ピーター)に暴行されたうえで殺されてしまう。


森村誠一シリーズII 「野性の証明」




記憶を失っている頼子は、未来を予知する能力が備わっていて
朋子の身の上に起こった危機を察知した。

頼子の予言で慌てて家を飛び出した味沢は朋子を見つけ出すが
ナイフで刺された朋子は味沢に抱かれながら息を引き取った。



一方、朋子が死んだことを知った一成は成明の仕業だと見当をつけて
部屋へ行き息子が暴行殺人事件を犯したことを知る。
大場一族は身代わりをたてて成明を匿うがついに成明は逮捕され
自白をしてしまう。


森村誠一シリーズII 「野性の証明」





その間、味沢はかつて絹枝が孫市から三味線を習っていたことを知り
頼子がなぜ絹枝の三味線に惹かれたのかがわかる。
そして、味沢もついに村長と絹枝に柿の木村で孫市を殺したことを認めた。




味沢サトは柿の木村の出身で、味沢はサトの遺骨を故郷に納めようと
寺を訪れたところ和尚が不在で偶然寺にいた孫市から
母を汚らわしい存在だといわれ追い返されていた。



その時、中戸組の四人が住民らを虐殺しており
孫市はそれを味沢の仕業だと誤解して味沢に斧をもって切りかかろうとし
味沢はそれから逃れるため孫市を殺してしまったのだ。
絹枝は正当防衛だといい、村長も自供だけで
その現場を目撃していた頼子が記憶喪失で証拠がないといった。




森村誠一シリーズII 「野性の証明」


その後、柿の木村事件の実行犯の生き残りの
筆談で中戸の事件への係わりも証明される。
だんだん大場一族の権力もきかなくなってきた。



味沢はもう一度柿の木村へ行き、和尚(永井智雄)からついに実の父について聞き出した。
サトには兄の一郎がいたが戦死したと思われていた。
しかし、ある日ひょっこりと柿の木村へ帰ってきてサトを犯してしまう。
二人の間に生まれたのが味沢岳史だった。



一方、村長は大場一成の身上調査から、一成が戦死したと思われていた
味沢一郎と同一人物であることを知る。
そして父を探し続ける味沢にせがまれ、大場一成が実の父親だと教えてしまった。



自分が実の兄妹が交わって出来た子供であり、
一連の事件の黒幕大場一成の息子だと知った味沢は目を背けたい事実に悩むが
意を決して一成に直接会いに行く。



しかし、案の定一成は味沢を息子だと認めようとはしなかった。
このやり取りを密かに立ち聞きしていた成太は、その夜味沢に会いに行き
いつかきっと味沢と一成を実の親子として対面させる協力をするので
今は一成をそっとしておいてほしいと頼むが味沢はこれを拒否した。


肉親とわかったことで味沢に優しさを見せた成太だが
このあと無情にも父が差し向けた殺し屋たちに自殺に見せかけられ
墜落死させられてしまう。



あの時は強がって成太の申し出を拒否した味沢だが
今更ながら腹違いの兄・成太の優しさが身に染みてきた。



そして、味沢はついに実の父親大場一成と再び対峙する--。










「野性の証明」というと高倉健と薬師丸ひろ子の角川映画が有名ですが
私は両方見てドラマ版の方が好きになりました。


確かに映画版は豪華なキャスティングと明らかに製作費かかってんなぁ~っている
ゴージャス感とスペクタクルな感じはするのだけど、どうも荒唐無稽な気がして
一度見たらいいやって感じでした。



ドラマ版は映画に比べると地味なのですが、1979年にしてはあせた映像と
林隆三の渋すぎる味沢が良くてお気に入りです。


ただ、最後の方ぐじゃぐじゃっとして終わったのだけが残念。

ところどころ突っ込みたくなる部分はあるのですが
全体を通して、原作にはない桃山の女将・絹枝役の小川真由美もよくて
途中まではかなりガッツリとみてしまった。




2話から6話(?)位まで、冒頭今はダムの下に沈んだ柿の木村と思われる場所で
刑事役の小池朝雄が柿の木村事件や味沢について語るというところからスタートするのですが
これがまたコロンボそのもので毎回見るのを楽しみにしています。


森村誠一シリーズII 「野性の証明」





また最後の方に検事役で天知茂が出演しています。

森村誠一シリーズII 「野性の証明」

天知茂が林隆三、小池朝雄、佐藤慶と一緒に映るシーンは
個性的な俳優の競演に心が躍ります。